和歌山市の魅力を伝える広告が新大阪駅に
市の職員が制作! 彼女の名は?
- 2025/6/12
- フロント特集
関西の玄関口となるJR新大阪駅の新幹線改札内で、和歌山市のPR広告が放映されています。広告画像の中心となるのは、6人のキャラクター。和歌山市の職員がAIを駆使して制作したイラストで、市の名所をそれぞれ表現しています。

和歌山市シティプロモーション課
班長 辻本 真生さん(左)、山本 優さん(右)
デジタル技術を駆使して
生み出したキャラクター広告
多くの人が行き交うJR新大阪駅、新幹線改札内に並ぶ12画面のデジタルサイネージ(電子広告看板)。それぞれ幅約75センチ×高さ約1メートル30センチの大型画面に、4月7日から和歌山市をPRする6枚の広告が流れています。
広告画像の主人公は、商用利用が可能な生成AIで描かれた6人の擬人化キャラクター(上写真)。和歌山市シティプロモーション課の職員が制作を担当しました。生成AIとは、文章や画像、音声などの新しいデータを自動で作り出す人工知能。現在、さまざまなシーンで活用されています。
「大阪・関西万博が開幕
するタイミングで、和歌山市の認知度を高めるための駅広告案を考えることになりました。多くの人でにぎわい、数々の広告がひしめき合う場所で目に留まる広告にしなければなりません。和歌山市の魅力を少しでも伝えたいと、予算や時間のない中で複数の案を制作し、課内で協議した中で、最も人目を引き、各地域の魅力を伝えられると判断されたのが、この広告プランでした」と担当者。
「広告は職員が自分で作ることになっていたので、イラストは生成AIに、服装や髪型、髪の色、背景など、細やかな指示文(プロンプト)を入力して制作。かなり長文のプロンプトになり、一つ一つが出来上がるまでに何度も修正してはイラストを出力して…を繰り返しました」とも。さらに、広告全体のレイアウトは、グラフィックデザインソフト「Canva(キャンバ)」で作成。労力はかかりましたが、試行錯誤を重ね、制作費をかけずに広告が完成しました。
「今後、この6人が評判となれば、イラストレーターの方などに全身をデザインしていただいた上で、和歌山市の新たなキャラクターとしてデビューする可能性もあります」と、同課の辻本真生班長は話しています。
この6人の名前には和歌山市の名所が…。「ベタ過ぎて逆に面白いと言われ(笑)、あくまでもシンプルで、和歌山市を知らない人でも地名と特徴が分かるように」と、担当者。さて、その6人の名とは? 答えは次項に!
新大阪駅で目を引く広告に
大阪・関西万博が開催中の今、全国各地から多くの人が訪れているJR新大阪駅。来場者を出迎えるように、構内では和歌山市のサイネージ広告が映し出されています。和歌山市の認知度を高めるとともに、新大阪駅から約1時間というアクセスの良さもアピールしています。
和歌山市内でも、JR和歌山駅の「わか地下広場」のステージにある画面に、和歌山市のPR動画の一部として流されています。
和歌山市の各地を
温かく見守る
和歌山市を代表する名所や特徴を名前で表現した6人のキャラクター。それぞれをデザインした背景を和歌山市シティプロモーション課に聞きました。