言葉と色彩が紡ぎ出す世界感
俳句と絵手紙「わたしの四季」刊行

森本美和さん

歌人・俳人 森本美和さん
【プロフィル】元小学校教諭で、新聞などの投句でたびたび入選を果たし、絵手紙でも多数の賞を受賞するなど、幅広く活躍中

「自然の美しさや日々の暮らしの中で、ふと心が動いた瞬間を、五感で感じ、心でとらえ、それを表現していく―、そんな創作の時間が、私にとって何よりも豊かなひとときなんです」。そう語るのは、俳句と絵手紙の作品集『わたしの四季』(発行元・マージネット)をこのたび刊行した森本美和さん。

学生時代から親しんできた短歌に加え、2004年ごろからは絵手紙教室に通い、2012年には第1作となる『短歌と絵手紙・わたしの四季』を発表。そして今年、80歳の節目を迎えるにあたり、「俳句と絵手紙」の第2作品集を制作。13年ぶりの刊行です。

俳句を始めたのは約10年前。友人に誘われて訪れた夏井いつき先生の句会ライブがきっかけになります。「俳句は17音の世界。言葉を削ぎ落とすことで情景がふくらみます。だからこそ、ひとつの句を生むのに悪戦苦闘することもあるんです」と創作の難しさと楽しさを語ります。

たとえば、野上電鉄を歩いた記憶を詠んだ「土筆(つくし)摘むここは昔の電車道」や、職場に向かう心情を描いた「赴任地へ一本のバス山笑ふ」など、日常のひとこまを丁寧に切り取った句が並びます。同作には、コンクールで入選した俳句など293首と絵手紙48点を収録。言葉と色彩が紡ぎ出す「森本さんの四季」をじっくり楽しめます。

問い合わせは、森本さん073(446)5329まで。B5判変形カラー、104ページ、3300円。

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年7月12日号「参加者募集!リビング特別体験イベント夏休み! 親子で工場見学」
     もうすぐ夏休み。親子で工場見学に出かけませんか。地元和歌山にゆかりのある産業やものづくりを知り、…
  2. リビング和歌山2025年7月5日号「和歌山県の手仕事を訪ねて 民藝100年の今を生きる 暮らしの中の道具に宿る「美」 」
     1925(大正14)年、思想家・柳宗悦(むねよし)が、「民衆的工藝」を略し、「民藝」と主唱。暮ら…
  3. リビング和歌山2025年6月28日号「片男波に出現!関西最大級のビッグスライダー海上アスレチック AQua LooP 」
     夏休みまであとわずか。今年は片男波海水浴場に巨大な海上アスレチック「AQua LooP」が誕生し…
  4. リビング和歌山2025年6月21日号「今さら聞けない 給与明細のミカタ!」
     給与明細を毎月しっかり確認していますか? 給与明細には多くの情報が詰まっていて、ポイントを押さえ…
  5. リビング和歌山2025年6月14日号「 和歌山市の魅力を伝える広告が新大阪駅に 市の職員が制作! 彼女の名は?」
     関西の玄関口となるJR新大阪駅の新幹線改札内で、和歌山市のPR広告が放映されています。広告画像の…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/7/10

    2025年7月12日号
  2. 2025/7/3

    2025年7月5日号
  3. 2025/6/26

    2025年6月28日号
  4. 2025/6/19

    2025年6月21日号
  5. 2025/6/12

    2025年6月14日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る