不動産にまつわる疑問に宅建協会が答えます④ 払えなくなるを心配する前に 払える額で資金計画を

不動産にまつわる疑問に宅建協会が答えます④

払えなくなるを心配する前に
払える額で資金計画を

Q子どもの入学までに、マイホームをと思う一方で、夫の定年退職後にも返済が残る長い住宅ローンが不安です。払えなくなったらどうなります?
海南市在住40代・かくさん

 読者から質問を募り、和歌山県宅地建物取引業協会広報啓発委員長の藪雅仁さんに答えてもらうシリーズの4回目は、〝住宅ローン問題〟について。たいていの人は、住宅ローンを利用して憧れのマイホームを購入すると思いますが、あれもこれもと夢が膨らみ予算はオーバーしがち。無理をした購入計画にはリスクがつきものです。晩婚化による影響で、定年退職後の“老後破綻”も深刻化しています。

 住宅は人生で最も高額な買い物ともいわれますが、多くの人が家を購入して、普通に生活できているので、心配しすぎることはありません。ただし、家を建ててから何年か経つと、家計が苦しくなってくるのは事実です。子どもの教育費は上積みに、さらに第2子、3子と家族が増えると、生活費はかさみます。一方で、働き手である夫や妻が事故に遭ったり、病気になったりということもなきにしもあらずです。

 では、住宅ローンが返済できなくなったらどうなるのか。金融機関が定めた期間(3~6カ月程度)を超えて返済が滞ると、残金を一括で返済するように迫られ、それができなければ不動産競売の手続きへと進んでいきます。任意売却で処分する方法もありますが、どちらにしてもマイホームを手放すことになるでしょう。延滞をする前に金融期間などに相談すると、総返済額は少し増えるかもしれませんが、条件変更などに応じてもらえる可能性もあります。

 「払えなくなったら…」の心配をする前に、「払える額」で資金計画を立てることを考えて。融資限度額ではなく、無理なく返済できる金額から借入額を決め、毎月積立預金ができるくらいの余力はほしいものです。7月13日号からファイナンシャルプランナーによる資金計画の連載がスタート。そちらも参考に!

宅建協会への質問募集中

藪雅仁さん

 「私道の通行の妨げで困っている」「“敷金礼金0円”って借りても大丈夫?」など、家・土地に関する素朴な悩み・疑問を募集。質問内容と〒住所、氏名(ペンネーム)、年齢、電話番号を明記し、〒640-8557(住所不要)和歌山リビング新聞社「宅建質問」係まで。メール(living@waila.or.jp)受け付けます。

 

問い合わせ073(471)6000
電話番号宅建協会

ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年4月26日号「景色やグルメ、レジャーをとことん楽しむ GWは紀美野町にお出かけ」
     山に囲まれ、自然豊かな景色が広がる紀美野町。最近は飲食店などが増え、人気のスポットになってます。…
  2. プレミア和歌山認定品の毬玉アクセサリーや天然石や真鍮のアクセサリー、ビーズ・スパンコール刺繍の…
  3. リビング和歌山2025年4月19日号「高品質ブランド由良にんにく」
     一度食べたらニンニクの印象が変わるという「生ニンニク」。とれたての新鮮な香りやじっくり加熱すれば…
  4. リビング和歌山2025年4月12日号「地域を変える! サテライトやシェアオフィスからビジネス創出へ」
    多様な働き方が求められる現在、本来のオフィスとは離れた場所で仕事ができる「サテライトオフィス」など…
  5. リビング和歌山2025年4月5日号「関西パビリオン・和歌山ゾーンの魅力に迫る いよいよ開幕、万博へ!」
     開幕に向け、注目が高まる“大阪・関西万博”。会場に足を運んでみないと分からない楽しさやワクワクが…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/4/24

    2025年4月26日号
  2. 2025/4/17

    2025年4月19日号
  3. 2025/4/10

    2025年4月12日号
  4. 2025/4/3

    2025年4月5日号
  5. 2025/3/27

    2025年3月29日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る