今年こそリノベーション⑦
実例「断熱性に優れた
住み心地のよいリノベの家」

 リノベーションやリフォームを得意とするプロが住まいの悩みを解決。シリーズ7回目は、「岸本建設」(和歌山営業所=和歌山市雑賀町)が手掛けた断熱改修の住宅を紹介します。断熱性能や改修内容について、代表取締役の岸本健志さんに聞きました。

実例として取り上げる物件は築約40年、モルタル外壁の一軒家。施主は60代の夫婦で、「老後も快適に過ごせる家に」と、岸本建設に依頼しました。

まず断熱性能とは? 「外気の暑さや寒さに影響されない造りにすることで、快適な住環境を整える、住宅の機能性の一つです」と、岸本さんは説明します。省エネ対策の一環として、2000年に国は住宅の断熱等級を定めましたが、それ以前に建てられた家は築年数が古いほど断熱性が低く、冬は家の中が冷え込み、夏は暑さがこもりがちに。「エアコンなどの効きが悪く、光熱費が高くなるデメリットも。また、住まいの寒さが原因でヒートショックを引き起こすなど健康面の心配もあります」と、岸本さんは断熱改修の必要性を話します。

「断熱改修にはさまざまな施工がありますが、壁・床下・天井裏など、建物を断熱材で覆うのが効果的」と話す岸本さん。今回の改修では、屋外側から断熱材を施工する外張り断熱工法を採用しました。「断熱材も多種多様ですが、今回使用したのはネオマフォーム。厚さが制限される外張り断熱工法に適していて、工期が比較的短く済みます」

実例のような家全体の改修だけでなく、断熱効果が高い窓やサッシを取り入れたり、よく使う部屋だけに断熱材を使ったりなど、“ゾーン断熱”も可能だそう。改修の依頼先を決めるポイントとして、「断熱施工の知識や経験が豊富で、国や地域の補助金制度に詳しい業者なら、依頼主の生活や予算に応じた工事を提案してくれます」と、岸本さんは話していました。

屋根や床下に断熱材を取り付けた施工の様子1(写真提供=岸本建設)

屋根や床下に断熱材を取り付けた施工の様子2(写真提供=岸本建設)


ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年8月2日号「専門店が続々登場、美と健康をサポートするスーパーフード ブーム再燃!アサイーボウル」
      まだまだ暑さが続く今年の夏。涼しく冷んやりと、そして健康に乗り切るためにアサイーボウルはいかが…
  2. リビング和歌山2025年7月26日号「進化する「北ぶらくり丁」」
     レトロな雰囲気のなかに、遊び心と新しさが交錯する北ぶらくり丁が活気にあふれています。アーケードの…
  3. リビング和歌山2025年7月19日号「駅舎物語」
     和歌山県内にある約130の駅の中から、鉄道を利用して訪れてほしい駅をピックアップして紹介します。…
  4. リビング和歌山2025年7月12日号「参加者募集!リビング特別体験イベント夏休み! 親子で工場見学」
     もうすぐ夏休み。親子で工場見学に出かけませんか。地元和歌山にゆかりのある産業やものづくりを知り、…
  5. リビング和歌山2025年7月5日号「和歌山県の手仕事を訪ねて 民藝100年の今を生きる 暮らしの中の道具に宿る「美」 」
     1925(大正14)年、思想家・柳宗悦(むねよし)が、「民衆的工藝」を略し、「民藝」と主唱。暮ら…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/7/31

    2025年8月2日号
  2. 2025/7/24

    2025年7月26日号
  3. 2025/7/17

    2025年7月19日号
  4. 2025/7/10

    2025年7月12日号
  5. 2025/7/3

    2025年7月5日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る