使うほどに愛着、いつものランチがワンランクアップ
紀州漆器の弁当箱

今や世界にも広がる日本の弁当文化。最近は、漆器の弁当箱が“おいしいそうなだけでなく、見た目もおしゃれ”と、インスタグラムなどで人気を集めています。お気に入りの弁当箱で、いつものランチがワンランクアップ! 11月13日は「うるしの日」。器としての機能にも優れた紀州漆器の魅力に触れてみませんか。

耐久性、抗菌性、保温性に優れた漆器
始まりは柿渋が塗られた木椀から

“うるわしい”の言葉が転じたという一説もある「漆(うるし)」。海南市の黒江地区を中心に作られている紀州漆器は、会津塗(福島県)、山中塗・輪島塗(石川県)とともに、日本三大漆器と呼ばれています。

始まりは、室町~戦国時代、近江から木地師(きじし)の集団が移住し、ヒノキの木地に柿渋を塗って椀(わん)を作ったこと、また、根来寺(岩出市根来)の僧侶が寺用の道具を作ったことからとも伝わります。

今や蒔絵(まきえ)などが施され、高級品のイメージがありますが、紀州漆器協同組合・専務理事の田村彰男さんは、「紀州漆器は元々、柿渋が塗られただけのシンプルなもの。丈夫なので、江戸時代には庶民の日用品でした」と説明。続けて、「耐久性や抗菌性、保温性に優れ、使い込むほどに味わいが出てきます。食器洗い乾燥機や電子レンジを避けるなど、扱い方の基本さえ守れば何十年と使えることも」と、その良さを伝えます。

“丁寧な暮らし”“長く使えるもの”に光が当たり、おしゃれの一つとして捉えられる昨今。漆器を生活に取り入れ、その良さを実感してみませんか。2面では、ランチタイムが楽しくなる弁当箱の他、おすすめの漆器を紹介します。

毎日使いたい!漆器

伝統工芸士の技に触れて

根来塗駒形椀(こまがたわん)
1個1万4300円

根来塗の技を伝承する、伝統工芸士・谷岡敏史さん・公美子さん父娘が手掛けた椀(わん)。表面に朱漆を塗った後、下地の黒漆を研ぎ出しています。研ぎ加減で表情が変わるため、一つとして同じ模様はありません。

みかん盃(さかずき)(手前)・ひょうたん盃(奥)
1個6050円から

伝統に、斬新な発想をプラス。伝統工芸士・林克彦さんによる、地元のミカンやヒョウタンを素材とした盃(さかずき)。一つ一つ形が異なるのでお気に入りを見つけて。上記の弁当箱も林さんの作品です。

ランチタイムを楽しもう

紀州塗わっぱ弁当箱
7370円

縁起物の一つとされる矢羽文様。近年、主流となっている木の表面を合成塗料でコーティングし、木目を生かした風合いが人気です。曲げわっぱを使いたいけれど、お手入れが不安、という人にもおすすめ。

和柄布貼り弁当箱
2970円

レトロなツバキ模様、落ち着きのある二段弁当箱です。上段はパッキンのフタが付いているので、煮物などのちょっとした汁もこぼれません。ころんとしたフォルムの箸箱と一緒に合わせてみては。

Njeco汎(エヌシェイコはん) 一段弁当箱(麻の葉・七宝)
各5500円

紀州ヒノキの間伐材を使用。軽くて丈夫、環境にもやさしいのが特徴。古くから人生の節目のプレゼントとして選ばれてきた麻の葉文様や、円満と調和を意味する七宝文様など。どちらも若者を中心に人気があります。

食卓・ティータイムに彩りを

マグカップ曙(あけぼの)
1540円

木の素材は保温性が抜群。軽く、手になじむカップをそろえ、愛用している人も少なくありません。手彫りの味を生かした皿と合わせ、パンや焼き菓子を盛ると、いつものティータイムを華やかに。

ワイングラス、椀など
2750円から

漆器は一般的に和食に合うイメージがありますが、色とりどりのフルーツやサラダ、スープなどを入れて、洋食器のように使うのもおすすめです。台座部分に蒔絵が施されたワイングラスと一緒にテーブルコーディネートを楽しんで !

紀州漆器伝統産業会館 うるわし館

作品の展示や資料などで、紀州漆器の魅力を紹介。即売コーナの他、予約をすれば蒔絵体験もできます。

住所 海南市船尾222
電話 073(482)0322
営業時間 午前10時~午後4時半
定休日 盆、年末・年始
駐車場 あり
HP http://www.chuokai-wakayama.or.jp/sikki-k/index.html

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