口から始まる健康づくりvol.20
前歯1本でも治療できる インプラントのメリットとデメリット
- 2019/11/12
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
食べ物をかむ力や見た目の良さ
治療後は口腔ケアやメンテナンスが大切
何らかの原因で歯を失ったとき、治療法としてインプラント、ブリッジ、部分入れ歯の3つの選択肢があります。食べ物をかむ力を維持することはもちろん、人目につきやすい前歯なら、見た目も良くしたいと思いますよね。そのため、従来からある治療法がブリッジや部分入れ歯ですが、最近はインプラントを選ばれる人も増えてきています。
インプラントとは、体内に埋め込む医療機器や材料のことで、歯の場合は、あごの骨に埋め込む人工の歯根のことを指します。
治療としては、虫歯や歯周病、外傷などで歯を失った部分のあごの骨にインプラントを埋め、そのうえに義歯をつけます。素材は主にチタンやチタン合金などでできていて、周囲の骨と結合することで、自分の歯のようにしっかりとかむことができます。部分的に埋め込むことはもちろん、全部の歯を失った場合でも適用できます。
インプラント治療のメリットは、ブリッジのように残っている歯を削ったり、部分入れ歯のように残っている歯に義歯を安定させるための装置をつけたりしないので、前歯1本であっても、周囲への負担を最小限に抑えながら治療が行えます。また、あごの骨は、刺激が無くなることで骨がやせてしまうことがありますが、埋め込んだインプラントから骨に刺激が伝わることで、進行を緩やかにしてくれます。
一方、デメリットは、インプラントを埋め込むためには手術が必要です。糖尿病や骨粗しょう症など、健康状態によっては、治療が受けられないこともあり、注意しなければなりません。
また、虫歯の治療などとは異なり、基本的に保険適用外となるので全額患者が負担する自費診療になります。しかも、前歯は奥歯よりも治療が難しいとされているので、通常のインプラントよりも高額になります。
治療を考えている人は、どの部分に何本のインプラント治療を行うかを検討し、歯科医院でかかる費用を確認した上で、治療を進めるようにしてください。治療には一定の期間が必要です。どのくらいの期間を見ておけばよいのかも聞いておきましょう。
治療後は、毎日の口腔ケアがとても重要です。インプラントを良い状態で保つには定期的なメンテナンスも忘れてはなりません。
歯を失った状態のままでは、歯並びやかみ合わせ以外、そしゃくや発音にも影響します。インプラント治療を行っている歯科医院の治療の症例を参考にしながら、自分に合った医院を選ぶようにしてくださいね。
(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
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電話番号 | 073-488-5489 |
Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
住所 | 〒640-8451 和歌山市中573-19-403 ふじと台ステーションビル エスタシオン EAST 4階 |
営業時間(診療時間) | 9:30~13:00、14:30~19:00 火曜日は9:30~15:00 金曜日・土曜日は18:00まで |
定休日(休診日) | 日曜・祝日 |
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