補助金や税優遇が受けられる商品も
マイホームを検討中の人に向けて、一戸建ての種類や特徴を紹介するシリーズ。14回目は、「建売住宅」をテーマに、「幸福建設」(和歌山市太田)の営業部・小南昭悟主任に聞きました。
家と土地がセットになって販売される建売住宅。建物が完成済みのため、入居後の暮らしのイメージが湧きやすく、物件によっては即入居も可能。時間をかけずに、マイホームを手に入れることができます。一方、間取りや仕様に制約があるのがデメリットに感じられます。「最近は意匠性の高い建て売りも増えています。弊社には、石材のアクセントウオールや間接照明などで空間を演出する商品も」と、小南さんはアドバイスします。
新築でありながら手頃な価格なのも、建売住宅の大きな魅力。「売り主である建築会社や不動産会社が土地や建材をまとめて購入し、家の仕様や施工を規格化して量産体制を整えることで、1棟当たりの単価を抑えています」と、その理由を説明します。
建設費やローン金利が上昇傾向、住宅価格の値上がりが続く中、「中古物件と建売住宅を比較検討したい、との問い合わせが増えています」とも。「予算に収まる中古物件を探したところ古い物件は価格は安いものの修繕費が高額。築年数があまりたっていない物件は建て売りと価格が大きく変わらないことから、『それなら建て売りも見てみたい』と思われるようです」
中古と比べて建売住宅の良さは、国の最新の基準を満たした省エネ性や快適性が実現。また、性能によって資産価値も高まります。「例えば、弊社の建て売りなら、長期優良住宅が標準仕様。長く安心して住める家と国から認められ、補助金が給付されたり、住宅ローンの金利が優遇されたり、金銭面でのメリットもあります」と小南さん。
限られた予算でも、建売住宅なら、コスパが高く、充実した住まいが見つけられそうですね。

耐震性や省エネ性を備えた長期優良住宅が標準仕様の建売住宅(写真提供=幸福建設)
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