毎日生き生き健康通信vol.72
年末年始は“暴飲暴食”にご用心 食べ過ぎ、飲み過ぎたら対策を!
- 2025/12/25
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
胃もたれ、胃痛、逆流性食道炎に注意

もうすぐお正月。年末年始は食事やお酒の量が増え、つい“暴飲暴食”をしてしまいがちです。その結果、胃腸に負担がかかり、胃もたれや胃痛などの“胃腸のトラブル”を招くことがあります。
普段どおりの食事であれば胃腸の動きは安定していますが、脂っこい食事が続いたり、食べる量が増えたりすると、胃酸が過剰に分泌され、不調の原因に。他にも、胃酸や消化途中の食べ物が食道に逆流して炎症を起こす“逆流性食道炎”にも注意が必要です。
通常、胃酸は体の下へと流れますが、逆流性食道炎になると消化が追い付かず、胃酸が上へ押し上げられ、胸焼けや喉の違和感、せき、すっぱいものが込み上がるなどの症状が出ます。特に、朝や食後に起こりやすく、消化にエネルギーを使い過ぎると、はき気や倦怠(けんたい)感、便秘や下痢などの便通異常にもつながることがあります。
対処方法は“食べ過ぎない、飲み過ぎない”ことが基本。暴飲暴食してしまったときは、食後すぐ横にならない、食べた後は寝るまで2時間ほど空ける、夜遅い時間に食べない、満腹まで食べないといった心掛けが有効です。油物や、辛いもの、アルコールは控えめに。逆流性食道炎の症状がある人は、就寝時に上半身を少し起こすと楽になる場合があります。
それでもつらい時は薬の力を借りましょう。薬局やドラッグストアで、H2ブロッカー「ガスター」などの胃薬が市販薬で購入できます。症状が強い場合は医療機関を受診し、胃酸をしっかり抑えたり、胃腸の動きを整えたりする薬を処方してもらいましょう。
冬はノロウイルスなど“感染性胃腸炎”にも注意が必要な時期です。一般的な胃腸のトラブルとの違いは“発熱”があるかどうか。また、鍋料理など同じ食事をみんなで取り分ける場合や、料理をする人が感染していると、感染が広がってしまう可能性があります。
年末年始だからと羽目を外すと、体調を崩しがち。つい食べ過ぎたと思ったときは、早めに対策することが大切です。どうぞ健やかに新年をお迎えください。
(辻本直貴)
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