見て美しく、食べておいしく 野菜をアートに

top3

野菜や果物をアーティスティックなオブジェに、そしてブーケにする「ベジフルフラワー」。見て楽しんだ後は、おいしく食べる芸術作品です。和歌山県で唯一のベジフルフラワーアーティスト・プロフェッサーである土谷千鶴さんに、その魅力を聞きました。リビングカルチャー倶楽部には、土谷さんの講座が新しく登場します。

もっと身近に感じて
野菜や果物の魅力に気付く

花のように花瓶に生けられた野菜や果物たち。名付けて〝ベジフルフラワー〞。飾るだけではありません。見て楽しんだ後は、おいしく味わえます。こうしたアートの観点からも野菜や果物の魅力を見いだして、広く発信しようというものです。

野菜ソムリエの中でも、〝ベジフルフラワーアーティスト〞の資格を持つ人だけが手がけられるベジフルフラワー。和歌山県では現在、アクティブ野菜ソムリエで、ベジフルフラワーアーティスト・プロフェッサーである土谷千鶴さん(和歌山市、55歳)だけがその資格を持ち、各地でその魅力を伝えています。

野菜ソムリエは、いわば〝野菜のプロ〞。しっかりとした知識と愛情があるからこそ、すてきな作品が仕上がります。「〝えっ、これ野菜!?〞って、びっくりするでしょう。見る人の興味を引きますよね。そして、作品に使った素材の話題になります。栄養価やおいしい食べ方など、関心を持ってもらいながら、野菜や果物の良さに気付いてもらえるんです」と話す土谷さん。

下記では、ベジフルフラワーの活用法を聞きました。また、土谷さんの講座がリビングカルチャー倶楽部で始まります。こちらにも注目が集まりそうです。

贈り物や食卓で“花”を咲かせる
ベジフルフラワー

おいしさに出合う瞬間を
〝美しく〞彩るアート

土谷千鶴さん野菜ソムリエ中級以上の資格を持ち、自らベジフルライフを実践しながらその魅力を広める活動をしている人に与えられる“アクティブ野菜ソムリエ”。ベジフルフラワーアーティスト・プロフェッサー資格もいち早く取得

土谷千鶴さん
野菜ソムリエ中級以上の資格を持ち、自らベジフルライフを実践しながらその魅力を広める活動をしている人に与えられる“アクティブ野菜ソムリエ”。ベジフルフラワーアーティスト・プロフェッサー資格もいち早く取得

野菜や果物を素材にするベジフルフラワーは、竹串やつまようじを使ってまとめたり、葉物の野菜を組み合わせたりします。「針金などの食事に使わないものは利用しないんです。野菜や果物は食材なので、竹串やつまようじなら、そのまま手に持って食べられたり、またはずして調理できます。あくまでも〝食べる〞ことも観点に入れて制作します」と話す土谷さん。

だからこそ、ベジフルフラワーの使い方は、美しく見せるオブジェにとどまりません。夕飯に使う野菜を飾り付けて食卓に置いたり、また贈り物としてもサプライズ感があって喜ばれます。

「料理に使う前に、食卓にちょっとしたアレンジを飾ってみると、野菜が苦手な子どもさんでも目に留めると思うんです。例えば、おやつに出そうと思っていた果物などを一緒にあしらえば、とてもきれいで〝おいしそう〞です」と土谷さん。「そこで、野菜を眺めたり、おやつに果物を食べながら、野菜や果物について話題にします。『苦手だ』と思っていた野菜でも、見せ方が変わると印象も変わって、興味を抱くきっかけになるかもしれません。『この野菜は、今日の夕飯にこんな風に使おう』…などの話題から、食事の準備も親子でしたり。〝食〞について関心が高まり、食育にもつながりますよね」とも。

また、パーティーやちょっとした食事会などのアイテムとしても活躍しそう。レタスやミニトマト、キュウリ、パプリカ、ラディッシュ…など、そのまま生で食べられる野菜ばかりを集め、ディップソースやドレッシングなどを添えれば、みんなでつまんで食べられます。おもてなしの食卓に華が添えられそう。

そのほか、花束(ブーケ)にして贈り物として活用する方法も。

贈り物やわが家の食卓で食育に
野菜や果物に興味をもつきっかけに

「野菜がブーケになっているなんて、おしゃれですよね。『これでサラダを作ってね』とか、『シチューを作ってね』などと言い添えて手渡すと、もらう喜びが倍増。きれいなだけじゃなくて、その素材がすべて使えるというのもポイントです。飾って終わりじゃなくて、味わえるブーケです」。土谷さんが以前、入院している友人にお見舞いとして持参したときも、とても喜ばれたそうです。食事制限があるような病気でなければ、花束の代わりに〝食べられるブーケ〞もいいアイデアです。

さらに、土谷さんはこんな話も。「ちょっと曲がったキュウリとか、大きくなりすぎたり、反対に小さすぎる野菜も、その形を生かしてアレンジできるから、売れ残ってしまうようなものでも使えるんです。そんな野菜って値段が手ごろだし、活用することで、お財布にも環境にも〝エコ〞ですよね。野菜を無駄なく使うことも、ベジフルフラワーの良さです」とにっこり。

土谷さんによるベジフルフラワーの新しい講座が、リビングカルチャー倶楽部で開講します(左記参照)。アレンジする技術と、ちょっとした野菜や果物の豆知識も一緒に学べます。あなたもベジフルライフを楽しんでみませんか。

  • 季節感あふれるオブジェに
  • 食卓を彩るアレンジに
    夕飯に使う野菜を飾る・おやつの果物を飾る・パーティー料理の一品に
  • ブーケにして贈り物に
    入院中のお見舞いにも

20151017top01

参加者募集 野菜の豆知識も学べる「サラダブーケを作ろう」1日体験教室

ベジフルフラワーアーティスト・土谷千鶴さんによる新規講座が始まります(下記参照)。それに先がけ、まずはベジフルフラワーとはどんなものかを体験できる1日講座を企画しました。季節の素材を使って、その日の夕飯にはサラダにできる「サラダブーケ」を作ります。気軽に参加してみませんか。

日時 11月5日(木) 午後1時半~2時半
場所 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室
(和歌山市本町2ノ1フォルテワジマ4階)
定員 15人(最少開講人員2人)
受講料 2160円 ※材料費=1000円程度別途
申し込み・問い合わせ 073(421)4411
リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室
(月曜~土曜午前10時~午後6時半※祝日は除く)
土谷さんによる作品例

土谷さんによる作品例

新規講座が始まります 夕飯に使える野菜で「食べるブーケ&野菜の豆知識」

ベジフルフラワーのアレンジを作りながら、素材の野菜や果物の栄養価、おいしい食べ方、調理方法などの豆知識を土谷さんから教えてもらいます。ブーケは、毎回その日の夕飯にそのまま使える野菜などで作ります。

日時 11月19日、12月3・17日(木)午後1時半~2時半
場所 リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室
定員 15人(最少開講人員2人)
受講料 6480円 ※材料費=各回1000円~1500円程度別途
申し込み・問い合わせ 073(421)4411
リビングカルチャー倶楽部フォルテ教室
(月曜~土曜午前10時~午後6時半※祝日は除く)





フロント特集

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. プレミア和歌山認定品の毬玉アクセサリー、天然石や真鍮のアクセサリーやビーズ・スパンコール刺繍の作品…
  2. リビング和歌山4月20日号「知ってた?有田市に国内最大級のチューブスライダー出現」
     3月23日、有田市初島町に誕生した健康スポーツ公園「BIG SMILE PARK(ビッグ・スマイ…
  3. おさかな、食べていますか? 海に囲まれたニッポンは、種類豊富な水産物に恵まれています。今年度、全国…
  4. リビング和歌山4月6日号「生地卸商から始まり 多角化戦略で進化する 老舗100年企業」
    地域経済をリードする地元企業の魅力に迫る「すごいぞ!和歌山の底力」シリーズ。今回は和歌山市に根付い…
  5. リビング和歌山3月30日号「遊びを通した心の栄養士 おもちゃコンサルタント」
    おもちゃの広場では、全国のおもちゃ美術館に展示されている国内外のおもちゃが並びます 山本記代さん…

電子新聞 最新号

  1. リビング和歌山4月20日号

    2024/4/18

    リビング和歌山4月20日号

    リビング和歌山4月20日号  3月23日、有田市初島町に誕生した健康スポーツ公園「BIG SMILE…
バックナンバー
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/4/18

    2024年4月20日号
  2. 2024/4/11

    2024年4月13日号
  3. 2024/4/4

    2024年4月6日号
  4. 2024/3/28

    2024年3月30日号
  5. 2024/3/21

    2024年3月23日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る