住宅を断熱すると、どんなメリットがあるの 健康への影響に関する中間調査結果

室温が上がるほど、血圧が下がる傾向に
国内では今、住宅の断熱や省エネルギー化といった環境に優しく、快適な住まいづくりが進められています。コストや環境面でのメリットはよく知られていますが、健康面ではどんなメリットがあるのでしょうか。

国土交通省は、今年1月「住宅の断熱化と居住者の健康への影響に関する調査」の中間報告を発表。住宅の壁や窓を断熱して室温を上げると、血圧が下がる傾向があるなど、室内環境と健康の関連性をまとめました(対象は27年度までに行った断熱改修前2759人と、改修後165人)。

調査では、冬季に起床時の室温が低いと、血圧が高くなる傾向が見られました。また、居間か脱衣所の平均室温が18度未満の住宅は、入浴事故のリスクが高いとされる42度以上の熱めの入浴をする確立が高いことも分かりました。

年齢別の室温による血圧の上昇量は、年齢が高くなるほど大きくなる傾向を確認(グラフ参照)。断熱改修前後の室温と血圧の変化量は、断熱によって室温が平均2.7度上昇したのに対して、血圧が平均1.0ミリメートルHg低下する結果になりました(起床時測定)。

血圧の上昇は、脳梗塞や心筋梗塞などの病気につながるともいわれています。住宅の室温が低くならないように気を付けることの大切さが結果から伺えます。

調査は、同省が進める、多様な世帯が健康・安心に暮らせる「スマートウェルネス住宅」の一環。平成26年度~29年度の期間で実施する予定。最終、どんな結論が得られるのか報告が待たれるところです。

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