冊子発行や夕日イベントを通じて 美観と風習を次世代へつなぐ

雑賀崎の自然環境維持に貢献「トンガの鼻自然クラブ」

「夕日を見る会」が今秋最終回

彼岸の夕景に花が降るような美しい眺めを家族や仲間と連れ添って眺める―。「雑賀崎のハナフリ」は、和歌山市の港町、雑賀崎の風習として、時を経て今も語り継がれています。

雑賀崎の風習や自然を伝承する「トンガの鼻自然クラブ」は、2001年に発行した冊子『雑賀崎のハナフリ』を今春16年ぶりに改訂(左写真)、1000部出版しました。同クラブ事務局員の松川由喜子さんは、雑賀崎で生まれ育ち、幼少のころに祖母とハナフリを見た記憶が今も残ります。「この冊子でも、ハナフリ観賞の体験談は女性が多く、風習の継承には女の人の協力が必要だと感じます」と松川さん。

また同クラブは、住民、観光客問わず皆でハナフリを楽しもうと、雑賀崎灯台(和歌山市雑賀崎鷹巣山)および周辺で「夕日を見る会」を毎年春と秋の彼岸時に開催。雑賀崎のご当地グルメの模擬店や夕日の写真コンテストなど、趣向を凝らした内容で、多いときには1000人以上が集まる名物イベントになりました。

しかし、今秋9月23日(祝)に行われる会で最終回を迎えることに。「クラブ会員の高齢化が著しく、草刈りなどの環境整備の作業などが困難なことが主な理由です」と松川さん。「しかし、クラブは今後も存続しますし、活動が小規模になっても、私たちができる範囲で、ハナフリの継承は続けたいと思っています」

冊子『雑賀崎のハナフリ』は「夕日を見る会」の受け付けに置かれています(協力金200円必要)。冊子や「夕日を見る会」についての詳細はホームページ(https://tonganohana.jimdo.com)、または左記へ。

 

トンガの鼻クラブ073(447)0844

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