市民と農家をつなぐ農業体験農園 この春、新たに2カ所でスタート 2月10日(土)、JAわかやま中央営農センターで説明会実施

農業を通じた新たなコミュニティー

 

鳴神ファームでの農業体験の様子

鳴神ファームでの農業体験の様子

 

山本敏生さん

JAわかやま営農生活部部長・山本敏生さん

東京をはじめとした都市部で市民が農業に関わる新たな方法として、広がりつつある農業体験農園。JAわかやまと和歌山大学観光学部は、この農業体験農園を和歌山で展開するために共同研究を行い、2016年に第1号である「鳴神ファーム」(和歌山市鳴神)を開園しました。続いて今年4月から同市梅原に「梅原ファーム」、新中島に「太田ファーム」の2園が開かれます。

池田信義さん

JAわかやま営農生活部営農指導課・池田信義さん

JAわかやま営農生活部部長の山本敏生さんは、「これまであった農地の貸し付けだけの市民農園との違いは、プロの農家が種まきから収穫までの計画や農機具・種苗を準備し、栽培講習を行うなど、利用者が指導を受けられるところ」と話します。「くわや鎌を持ったことがない」という農業初心者も、安心してチャレンジできる仕組みです。

年間利用料は、1区画(20平方メートル)4万円。鳴神ファームは、農業に関心のある50代以上を主に、子どもがいるファミリー層など、さまざまな世代が利用しています。「1区画を何人かでシェアしている人もいます」と同営農指導課の池田信義さん。野菜を育てたり、収穫する楽しみはもちろん、農家とのふれあいや利用者同士の交流があるのも魅力です。1区画から収穫できる野菜は20~30品目と多彩で、利用料に見合う、またはそれ以上の収穫や満足感があり、ほとんどがリピーターとして2年目も利用しています。
JAわかやまと和歌山大学は、農業を通じたコミュニティー作りを目指して研究を続けながら、農園数を広げていく予定。「食と農について、より多くの人に知ってもらうきっかけになれば」と山本さん。今春開園の梅原ファーム、太田ファームに興味がある人は、まずは説明会に参加を。

 

梅原ファーム・太田ファーム
農業体験農園説明会

日時 2月10日(土)午前10時~正午
会場 JAわかやま中央営農センター(和歌山市栗栖)
定員 先着50人 ※申し込み不要、直接会場へ
問い合わせ JAわかやま営農生活部
電話番号 073(473)9402

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年年末年始号「2026年 幸運をつかみ 午く良い年に」
     2026年の干支(えと)「午」。力強く駆け抜けるその姿は、未来への希望を象徴する縁起の良い存在と…
  2. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  3. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  4. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  5. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/25

    2025年年末年始号
  2. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  3. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  4. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  5. 2025/11/27

    2025年11月29日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る