イヤイヤ期はやるやる期 できなくてぐずるときは 助けを求める言葉を教える

イヤイヤ期には子どもの自我が強くなり、お母さんも困ったり、悩んだりすることが出てくるかもしれませんね。このころの子どもは、自分が「したい・できる」とイメージすることが実際には難しくてできないということに直面し、イライラをお母さんにぶつけることが増えます。これはわがままではなく、やる気と知能の発達の表れ。例えばボタンを留める、靴をはくという手順が、頭の中で上手にイメージできるようになったからこそ起こること。イヤイヤはイメージができていても、身体の発達が追いついていないため、実際にはできない、ということに対するジレンマなのです。

実はこんな時期が、助けを求める言葉を教える絶好のチャンス。「ほら貸しなさい、お母さんがするから」と取り上げてしまうのではなく「手伝って欲しい?」「お母さんが一緒にしてあげようか」と尋ねてあげてください。そうすることで、手を借りたいときはこう言えばいいのだと学ぶことができます。どう言えばいいのかが分かると、かんしゃくも減ります。

人に助けられてやり遂げる経験をたくさん積ませてあげましょう。その喜びが、やがて今度は自分が人を助ける思いやりの気持ちへとつながります。人に助けを求めることができる子は、人を助けられる子になるのです。優しさの発露にもなる「教えて」「手伝って」を言える子にしてあげましょう。イヤイヤ期を乗り切りやすくなるばかりではなく、きっと将来に渡って子どもの人間関係を豊かに彩るでしょう。

著者むらたますみ
キッズコーチングシニアトレーナー
監修竹内エリカ
幼児教育者、日本キッズコーチング協会理事長

子育て・教育

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年年末年始号「2026年 幸運をつかみ 午く良い年に」
     2026年の干支(えと)「午」。力強く駆け抜けるその姿は、未来への希望を象徴する縁起の良い存在と…
  2. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  3. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  4. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  5. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/25

    2025年年末年始号
  2. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  3. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  4. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  5. 2025/11/27

    2025年11月29日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る