御坊・日高を舞台にした映画「ソワレ」 制作記者会見4月11日に実施

監督、プロデューサー陣が登場

御坊市や日高郡、和歌山市などを舞台にした映画「ソワレ」の制作が決定。4月11日、監督・脚本を務める外山文治さん、プロデューサー・豊原功補さん、和歌山市出身のプロデューサー・前田和紀さんらが、記者会見を行いました。

左から、豊原功補さん、外山文治さん、前田和紀さん

2016年の「ちょき」、2018年の「ボクはボク、クジラはクジラで泳いでいる。」をプロデュースしてきた前田さんの、「紀中を舞台にした映画を撮ってほしい」との打診を受けたという外山さん。長編デビュー作「燦々―さんさん―」(2013年)で、「モントリオール世界映画祭」に正式招待されるなど、活躍が期待されている監督です。脚本を書くにあたり、昨年しばらく和歌山に滞在したという監督は、「和歌山のすばらしい景色をどう物語に閉じ込めるか、大きな使命を感じている。地元の人も和歌山の魅力を再発見できる映画になれば」と。プロデューサーの一人である豊原さんは、「昨年立ち上げた映像制作プロダクション『新世界合同会社』の、1作目となる映画。世界に通用する映画にしたい」と意気込みを語りました。

キャストに選ばれたのは、存在感のある演技で注目を集める村上虹郎(にじろう)、応募者100人を超えるオーディションで選ばれた、芋生悠(いもうはるか)。フレッシュな顔がそろいます。

若い二人の切ないロードムービー

映画の内容は、若い二人のロードムービー。上京して役者を目指す翔太は、生まれ育った土地の高齢者介護施設「さくらの園」で演劇を教えることに。翔太は、そこでスタッフとして働く女性タカラと出会います。施設で起こったある事件をきっかけに、二人の先の見えない逃避行が始まる、というあらすじです。

劇中には、道城寺の「安珍清姫伝説」がモチーフとして登場。外山監督は、「もともと、歌舞伎の安珍・清姫が好きで。伝説を想起させるような、切ないストーリーに仕上げている」と話します。また、タイトルについては、「“ソワレ(夕方、または夜の公演)”が終わると、次の朝が来るというメッセージを込めて」と。

前田さんは、「“これはおもしろくなるぞ”と、鳥肌が立つくらい、手ごたえを感じている」とコメントしました。また、映画制作を応援する「御坊日高映画プロジェクト実行委員会」の坂本仁志委員長は、「世界に向けて、御坊・日高をPRできる」と期待。撮影は7月ごろに行われ、公開は来年の春~秋になる予定です。

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年年末年始号「2026年 幸運をつかみ 午く良い年に」
     2026年の干支(えと)「午」。力強く駆け抜けるその姿は、未来への希望を象徴する縁起の良い存在と…
  2. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
  3. リビング和歌山2025年12月13日号「進化した往年の玩具、コレクションの極み 大人が夢中!「キダルトトイ」の世界」
     ちまたのおもちゃ屋さんはクリスマス商戦でかき入れ時。しかし実は今、“玩具市場”をけん引しているの…
  4. リビング和歌山2025年12月6日号「和歌山市内の5つの社寺を参拝 御朱印にときめく小旅へ」
     和歌山市内の5社寺を訪れて御朱印を集める「紀州神仏霊場巡り」が来年4月末まで行われています。全て…
  5. リビング和歌山2025年11月29日号「新たな視点で魅力を発掘し、情報を発信 岩出市地域おこし協力隊着任」
     JR岩出駅前に観光案内所の整備を進めている岩出市。市が初めて募集した地域おこし協力隊も着任し、“…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/12/25

    2025年年末年始号
  2. 2025/12/18

    2025年12月20日号
  3. 2025/12/11

    2025年12月13日号
  4. 2025/12/4

    2025年12月6日号
  5. 2025/11/27

    2025年11月29日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る