特別警報と 外出禁止令⑬

大雨や暴風、高潮など、重大な災害の危険性が高まっているときに警戒を呼び掛ける「特別警報」。その基準の一部が、今年7月に見直されたのを知っていますか。

―なぜ見直されたの?
 降り方をより細かく観測することで、大雨の判断が難しかった島などでの局所的な大雨にも特別警報を出すためです。

―具体的には?
 大雨の範囲の広がりを、今までは5kg四方を範囲として観測・判断していましたが、新基準では5kg四方に細分化されました。そして、大きな被害をもたらした現象に相当する土壌雨量指数を基準とするように改めました。早めに避難・対策をすることで、土砂災害などからの被害を防げます。

―和歌山県内で特別警報が発表される可能性は?
 大いにあります。和歌山県は台風が通りやすいとされるルート上に位置します。近年の台風は強い勢力を保ったまま日本に接近してくる傾向があり、特別警報の基準を満たすような大雨が降る可能性は十分にあります。

―南極でも同じような特別警報はありますか。
 特別警報はありませんが、昭和基地ではブリザードにより風がとても強く、見通しがとても悪い場合には、「外出注意令」や「外出禁止令」という隊員の外出を制限する命令が発令されます。これらの命令が発令されると自分の所在を無線機などで報告して、基地主要部、または近くの建物に避難しなければなりません。ブリザードがすぐに収まれば良いのですが、状況によっては、避難した建物に備えられた非常食で、しばらく過ごさなければならないこともありえます。

―特別警報が出たとき、私たちはどうすればよいのでしょう。
 避難場所に行くことにこだわらず、川や崖から少しでも離れた近くの頑丈な建物に避難するなど、安全を確保してください。

回答者
田中省吾さん
和歌山地方気象台の技官で、日本南極地域観測隊の元隊員

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