毎日生き生き健康通信vol.46
ウイルスの種類は200以上
上気道の炎症「風邪症候群」

症状が治まらない時は他の病気を疑って

 朝晩の空気が冷たく、乾燥が気になる季節です。いつも以上に体調や生活習慣を整えて、風邪の予防に心掛けたいですね。私たちがよく、“風邪”と口にしている病気ですが、正式には「風邪症候群」といいます。咳(せき)やくしゃみなどによる飛沫(ひまつ)や、ウイルスが付着した手で口や鼻を触ることで、体内にウイルスが入り込み、空気の通り道である上気道(口、鼻、喉)に炎症を起こします。主な症状として、鼻水や喉の痛み、咳、発熱などがあり、最初の2~3日で症状のピークを迎え、1週間ほどで自然治癒する人がほとんどです。

一般的には風邪症候群に特別な治療法はなく、免疫力を高めるため数日間安静にすることが一番です。こじらせると下気道(気管、気管支、細気管支)まで炎症が進み、気管支炎や肺炎につながるケースもあるので、無理は禁物です。医療機関では、症状を軽減するための対症療法として、炎症を改善する薬や解熱鎮痛剤を処方することもあります。

風邪症候群のウイルスは200種類以上あり、感染したウイルスによって症状の特徴が異なります。ちなみに、200種類の中にはインフルエンザも含まれます。

子どもで気を付けたいのが、RSウイルスやアデノウイルスです。RSウイルスは1歳未満でかかると下気道に感染しやすく、ぜんそくに移行することがあります。また、アデノウイルス感染により、咽頭結膜熱(プール熱)や流行性角結膜炎を発症すると、伝染の恐れがなくなるまで登校や登園が禁止されます。お子さんが通っている幼稚園や保育園、学校で感染症がはやっているときは、家庭内の感染にも気を付けてください。

風邪の症状が治まらなかったり、新型コロナウイルスなど他の病気の可能性があったりする場合は、血液検査、尿検査、抗原検査、PCR検査、レントゲン撮影などで原因を突き止めて、適切な治療に進みます。
また、アレルギーが原因で、咳や鼻水など風邪と似た症状を引き起こすこともあります。咳が気になる場合は呼吸器内科やアレルギー科を受診するのもいいでしょう。

日常のウイルス感染症対策として、うがいや手洗い、アルコール消毒を習慣にして、不特定多数の人が集まるところではマスクを着用すること。インフルエンザなどワクチン接種で予防できるものは、感染が拡大する前に接種しておくといいですね。

店舗名和歌山駅前つじもと内科・呼吸器内科アレルギー科
電話番号073-476-5676
Webサイトhttps://wakayama-naika.com/
住所〒640-8341 和歌山市黒田95-5
診療時間(月・火・木・金)9:00-13:00 15:00-18:00
※水曜日・土曜日9:00-13:00

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年11月8日号「「もしもノート」を活用して 始めてみよう“人生会議”」
     11月30日は、「人生会議の日」。厚生労働省により定められたものですが、“人生会議”って何? 今…
  2. リビング和歌山2025年11月1日号「深まる秋 お出かけも夜長も カフェでわたし時間」
     ぐっと気温が下がり、秋が一気に深まりました。山々が色づき始め、そろそろ届く紅葉の便りにお出かけ気…
  3. リビング和歌山2025年10月25日号「話題を呼ぶNew Spot 県内初! 「ハンズ」オープン」
     10月15日、近鉄百貨店和歌山店に和歌山県初の「ハンズ」がオープン。さっそく話題を集めています。…
  4. リビング和歌山2025年10月18日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 今日も社会を動かす場所で」
     近年、警備の仕事で女性の活躍が目立つようになり、女性警備員が全体の7・3%を占めるまでに増えてい…
  5. リビング和歌山2025年10月11日号「勝手にリビングノーベル食文化賞」
     各分野で人類に対して多大な貢献をした人物に贈られる「ノーベル賞」。食欲の秋を迎えた今週は、食の道…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/11/6

    2025年11月8日号
  2. 2025/10/30

    2025年11月1日号
  3. 2025/10/23

    2025年10月25日号
  4. 2025/10/16

    2025年10月18日号
  5. 2025/10/9

    2025年10月11日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る