口から始まる健康づくりvol.91
進化するインプラント 年齢やイメージであきらめる前に
- 2025/10/23
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
実は年齢の上限がないインプラント
まずは信頼できる歯科医師に相談を
歯を失ったときの治療法として広く知られる「インプラント」。けれども、「手術がこわい」「年齢的に無理では?」「費用が高そう」といった声も多く聞かれます。以前は、高額で高リスクというイメージが先行していたかもしれません。しかし近年、医療技術や設備の進歩により、インプラント治療はより身近なものへと変わってきています。
インプラントとは、人工の歯根(インプラント)をあごの骨に埋め込み、その上に人工の歯を装着する治療法。見た目が自然で、自分の歯のようにしっかり噛(か)めるのが最大の魅力です。取り外しの必要がなく、周囲の健康な歯を削る必要もありません。
インプラントは手術を伴う治療のため、全身の健康状態やあごの骨の量・質によっては適応できない場合もあります。また、費用は保険適用外となることがほとんどで、治療にはある程度の時間と予算が必要です。
年配者の中には、「年だからもうできない」と諦めてしまう人もいますが、年齢がインプラントの適応を決めるわけではありません。近年は70代・80代でインプラント治療を受ける人も増えており、健康状態と骨の状態がしっかりしていれば、高齢でも問題なく行えるケースは多くあります。自身だけで判断せず、まずは専門医に相談してみることが大切です。
インプラント以外の治療法としては、入れ歯やブリッジがあります。
入れ歯は着脱が可能で、費用も比較的抑えられますが、安定性に欠けたり、話しにくさ・違和感が出ることも多々。ブリッジは見た目や噛み心地が自然ですが、両隣の健康な歯を削る必要があるなどの負担が伴います。
こうした比較からも、インプラントは「噛む力」「見た目」「他の歯への負担の少なさ」という点で、非常に優れた治療法といえます。もちろんすべての人に適しているとは限りませんが、入れ歯しかないと考えている人にとって、新たな選択肢となります。
最近は低価格で提供されているインプラント治療もありますが、極端に格安の治療を選んでしまうと思わぬトラブルにつながるケースも。使用する素材や治療前の検査、アフターケアが不十分では、せっかくのインプラントも長持ちしません。
だからこそ大切なのは、きちんと相談できる歯科医院を選ぶことです。実績や症例数、説明の丁寧さ、治療後のサポート体制なども重視して、自身が安心して任せられるクリニックを見つけましょう。
噛む力は、食事を楽しむだけでなく、全身の健康や生活の質に大きく関係します。インプラントを正しく知り、必要に応じて前向きに検討してみてはいかがでしょうか。
(川崎豪彦)
店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
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電話番号 | 073-488-5489 |
Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
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