治療の最前線! 専門医に聞くvol.34
ピロリ菌除菌やポリープ治療後は
放置せずに、定期検査を

 消化器内科で診察していると、がん検診で胃カメラ検査や大腸カメラ検査を受けたものの、その後は検査を受けていないという患者さんを見かけます。胃がん検診は2年に1回の胃カメラ検査、または胃X線検査、大腸がん検診は毎年の便潜血検査が推奨されています。国立がん研究センターの「最新がん統計」によると、2021年のがん罹患(りかん)数は大腸がん1位、胃がん3位。2024年の死亡数は大腸がん2位、胃がん4位と、罹患数や死亡数がどちらも多いがんです。

特に注意が必要なのが、ピロリ菌を除菌した人や、ピロリ菌感染により萎縮性胃炎を起こしている人です。ピロリ菌は幼少期に食器の共有などで家族から経口で感染し、数十年かけて炎症が進行。感染していない人に比べて、胃がんのリスクが高いことが分かっています。除菌後も炎症の痕として萎縮性胃炎が残ることがあり、リスクは完全にはなくなりません。長期間検査を受けず、久しぶりの検査で進行胃がんが見つかることも。該当する人は年1回、胃カメラ検査を受けましょう。大腸がん検診は、便潜血検査で異常があれば大腸カメラ検査を行います。ポリープも切除して終わりにせず、その後の経過観察が重要。過去にポリープが見つかった人は2~3年に1回、大腸がんとして治療した人は年1回を目安に検査を。

当院では追加検査がなければ、その日のうちに結果が分かります。鎮静剤を使用し、眠った状態で検査を受けることも可能。一度異常を指摘された人は、定期的にフォローを続けましょう。
(済生会和歌山病院 消化器内科・伊豫はるか)

伊豫(よ)はるか医師

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