口から始まる健康づくりvol.95
春先に歯が痛む? 花粉症と歯の痛みの意外な関係

唾液の減少と口腔環境の変化で
虫歯や歯周病のリスクも

「この時期になると歯が痛む」と感じたことはありませんか。実はその原因、虫歯ではなく花粉症かもしれません。くしゃみや鼻水といった症状だけでなく、花粉症は思わぬかたちで歯の痛みにも関係しています。スギ・ヒノキ花粉の飛散量が、和歌山県では例年よりやや多いと予想されている今年。花粉症が口腔(こうくう)環境に与える影響について解説します。

花粉症が悪化すると、副鼻腔(びくう)炎を引き起こすことがあります。副鼻腔は鼻の周囲、上あごの奥歯の根に近い位置にある空洞。炎症によって副鼻腔に膿(うみ)がたまると、歯の根元付近が圧迫され、噛(か)んだときに痛みを感じることがあります。冷たいものがしみる虫歯の痛みとは異なり、噛んだときの鈍い痛みや、頭を振ったときに響くような感覚が特徴です。歯に原因がないのに痛む場合は、副鼻腔炎の可能性も考えられます。

また、花粉症による鼻づまりで口呼吸が続くと、口の中が乾燥しがちに。唾液には、細菌の増殖を抑える作用や、歯の再石灰化を助ける働きがありますが、乾燥するとその効果が十分に発揮されません。その結果、虫歯や歯周病のリスクが高まります。さらに、花粉症などのアレルギー薬の中には、唾液の分泌を抑え、口が渇きやすくなるものもあるため、注意が必要です。しっかりと水分補給を心がける、唾液が出るように顔周りをマッサージするなど、口腔内を潤す工夫を取り入れましょう。

子どもの場合、慢性的な口呼吸は歯並びにも影響を及ぼします。口が常に開いている状態が続くと、舌の位置が低くなり、あごの発達や歯列の成長バランスが崩れやすくなります。その結果、出っ歯や受け口、歯並びの乱れにつながることも。花粉症の季節に口呼吸が習慣化しないよう、早めに鼻炎治療を行い、鼻で呼吸する習慣を身に付けることが大切です。

鼻と歯、そして口腔環境は密接につながっています。春先に歯の違和感を覚えたら、虫歯だけでなく花粉症や副鼻腔の状態も視野に入れてください。気になる症状があれば自己判断せず、耳鼻科や歯科クリニックで相談することをおすすめします。季節特有のトラブルに適切に対応し、健やかな口元で春を快適に過ごしましょう。

また、虫歯を予防するためにも、歯ブラシだけでなくデンタルフロスや歯間ブラシなどを活用しながら、日々の口腔ケアをしっかり続けてくださいね。
(川崎豪彦)

店舗名かわさきデンタルクリニック
電話番号073-488-5489
Webサイトhttps://www.kawasakidentalclinic.com/
住所〒640-8451 和歌山市中573-19-403
ふじと台ステーションビル エスタシオン EAST 4階
営業時間(診療時間)9:30~13:00、14:30~19:00
火曜日は9:30~15:00
金曜日・土曜日は18:00まで
定休日(休診日)
日曜・祝日

みんなの健康

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2026年10月10日号「ミスやイライラを引き起こす原因に 「脳疲労」にご用心」
    スマートフォンなどのデジタル機器の普及が進み、世界的にも問題になっている「脳疲労」。専門家に「原因…
  2. リビング和歌山2026年10月3日号「“好き”が未来につながる 宇宙フェスへ行こう!!」
    …
  3. リビング和歌山2026年9月26日号「畑のおいしさ、その先へ! 農家さんとっておき加工品」
    …
  4. リビング和歌山2026年9月19日号「 「休みなんていらない」が変わった 休むことで、毎日がもっとうまくいく!」
    最近、きちんと休めていますか? 「“休み上手”が人生を豊かにする」をテーマに、幅広く活躍するコット…
  5. リビング和歌山2026年9月12日号「大人のための 夜ふかしカフェ 」
     まだ帰るには少し早い。飲んだ後の“もう一軒”に選びたいのは、お酒ではなく甘いもの。灯(あか)りを…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2026/10/9

    2026年10月10日号
  2. 2026/10/2

    2026年10月3日号
  3. 2026/9/25

    2026年9月26日号
  4. 2026/9/18

    2026年9月19日号
  5. 2026/9/11

    2026年9月12日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る