口から始まる健康づくりvol.98
「治す歯科」から「守る歯科」へ
保険改定で変わる歯科のあり方
- 2026/5/28
- みんなの健康
- 歯医者さんに聞きました!(口から始まる健康づくり)
毎日の積み重ねが将来を変える
セルフケアと生活習慣の見直しを

今年6月、歯科の保険制度(診療報酬)が改定。2年ごとに行われる見直しですが、今回特に注目されているのが、「悪くなった歯を治す」だけでなく、「悪くならないように守る」ことを重視する流れです。
近年は高齢化や医療費の増加が社会全体の課題となっており、歯科医療にも予防の考え方がこれまで以上に求められるようになっています。今回の改定も、定期検診や歯周病管理、口腔(こうくう)機能の維持など、長期的な口腔管理がより重視される内容に。また、会計まわりの見直しや医療のデジタル化、新しい技術の導入なども進められていますが、その根底にあるのは、できるだけ健康な歯を長く保つ「予防歯科」という考え方です。
予防歯科とは、虫歯や歯周病になってから治療するのではなく、トラブルを未然に防ぎ、口腔内を健康な状態で維持するための取り組み。具体的には、定期的な専用機器によるクリーニング(PMTC)や歯石除去、フッ素塗布、口腔内検査、ブラッシング指導などがあります。
こうしたケアを継続することで、虫歯や歯周病の初期変化に気付きやすくなり、結果として治療回数や身体への負担を抑えやすくなります。歯は、一度削ったり失ったりすると元には戻りません。だからこそ、できるだけ治療しないで済む状態を保つことが重要です。
また、近年は口腔環境と全身の健康との関係も広く知られるようになってきました。歯周病は、糖尿病や心疾患、誤嚥(ごえん)性肺炎などとの関連が指摘されており、口の健康管理は全身の健康管理の一部。さらに、しっかり噛(か)めることは食事や会話の楽しみだけでなく、健康寿命にも関わる大切な要素です。
銀歯や詰め物・被せ物など、歯科治療に使用される材料や器具の価格も上昇傾向にある今。治療後の歯をできるだけ長く守る「予防」の重要性がこれまで以上に高まっています。将来的な医療費や介護負担を減らすという意味でも、予防歯科の役割はますます大きくなっていくでしょう。
もちろん、予防は歯科医院だけで完結するものではありません。毎日の歯磨きやフロス・歯間ブラシの使用、食生活や睡眠など、生活習慣も口腔環境に大きく影響します。定期検診を受けながら、セルフケアを継続していくことが大切です。
「歯が痛くなったり、歯を失ってしまってから歯医者へ行く」のではなく、「健康を守るために歯医者へ」。これからの歯科医療は、そうした考え方へ少しずつ変わっていきます。歯科クリニックでの定期検診はもちろん、普段から歯を大切にする意識を持つことが、将来の健康につながります。
(川崎豪彦)
| 店舗名 | かわさきデンタルクリニック |
|---|---|
| 電話番号 | 073-488-5489 |
| Webサイト | https://www.kawasakidentalclinic.com/ |
| 住所 | 〒640-8451 和歌山市中573-19-403 ふじと台ステーションビル エスタシオン EAST 4階 |
| 営業時間(診療時間) | 9:30~13:00、14:30~19:00 火曜日は9:30~15:00 金曜日・土曜日は18:00まで |
| 定休日(休診日) | 日曜・祝日 |
関連キーワード









