憧れの注文住宅で
予算内でかなえる!
造作家具の取り入れ術
- 2026/7/30
- 暮らそら
既製品と組み合わせるのも一つの方法

フリースペースにしつらえた一枚板のテーブル。天然のカリン材を使い、上質な存在感を演出しています
住まいや暮らし方に合わせてしつらえ、空間にしっくりなじむオーダーメードの造作家具。デザイン性と機能性を同時にかなえられる点が魅力です。天然木を使った造作家具を見学できるモデルハウスを構える工務店「和秋建設」(和歌山市北新戎ノ丁)。同社の代表取締役で、1級建築士の前田純(ひとし)さんに、造作家具を上手に取り入れるヒントを聞きました。
前田さんは天然木の造作家具について、「ハンドメードだからこそ、一つとして同じものがない豊かな質感が特徴です」と、その良さを伝えます。一方、設計から製作まで一から行うことや選ぶ素材によって、既製品と比べて費用が高くなる傾向があるのも事実です。
建築費の高騰が続く中、やはり気になるのは予算。それに対して前田さんは、「『ここだけはこだわりたい』とポイントを絞って造作家具を取り入れるのも一つの方法」とアドバイス。例えば、家族だけが使うバックヤードのような場所には既製品を、来客の目に触れる場所や特に自分が心地よく過ごしたい場所には造作家具を設置すれば、予算を抑えつつ満足度の高い空間が生まれます。
依頼する会社との打ち合わせでは、「家族構成やライフスタイル、必要な収納量、どのような暮らしを望むのか丁寧に伝えて。どこに何を置きたいのか、そしてその理由も共有することで、つくり手と施主が同じイメージを持てます」と。
また、建築士や住まい全体をコーディネートするアドバイザーが在籍する会社なら、造作・既製品を含めた家全体のバランスや雰囲気を踏まえた提案が可能。さらに、造作家具の素材は集成材から一枚板まで幅広く、予算に合わせて選べます。
「実用性だけで考えると既製品の方がコスパは良いでしょう」と、前田さん。しかし、「既製品は最初がベストな状態で徐々に劣化していきます。一方、自然素材の家具は手をかけながら使い続けることで、味わいが深まっていきます」と伝えます。「私はこの経年変化を『古美(ふるび)ていく』と表現しているんですよ」と、話していたのが印象的でした。










