FPが解説! 住宅ローン相談室③
住宅ローンの返済で
親から支援を受けるには?
- 2026/8/20
- 暮らそら
「贈与」「借り入れ」「共有名義」で返済
生活費や教育費など、子育て世代の家計はどうしても負担が大きくなりがち。特に住宅ローンは返済が長期にわたるため、親から援助が受けられると心強いですよね。
シリーズ3回目は、親の支援金を上手に活用する方法と注意点について、「和歌山家づくりのお金相談センター」(橋本市紀見ヶ丘)代表で、FP(ファイナンシャル・プランナー)の柴垣和哉さんが解説します。
親からの住宅取得支援には、主に「贈与」「借り入れ」「共有名義」の3つの方法があります。
まず「贈与」は、親から資金を受け取り、頭金や返済補填(ほてん)に充てる方法で、借入額を減らして返済負担を軽くできます。
ただし、年間110万円を超える贈与は贈与税の対象になります。柴垣さんは、「『住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置』制度を利用すれば、家の名義人の父母や祖父母など直系尊属からの贈与に限り、一定額まで非課税となります」と説明。この特例は、今年の12月31日までの贈与が適用されます。
贈与を受けるには、「18歳以上」「所得が2000万円以下」「贈与を受けた年の翌年3月15日までに家を建築」などの条件があります。また、住宅の性能によって非課税限度額も異なります。「省エネ等住宅は1000万円、それ以外の家は500万円です」。なお、贈与税の確定申告も必要。「贈与を受けた年の翌年2月1日から3月15日までの間に、納税地の所轄税務署に申告してください」とも。
次に「借り入れ」は、親から資金を借りて返済に充てる方法です。「贈与と見なされないよう、親子間でも借用書を作成し、返済額や返済期間を明確にしておくといいですね」と、柴垣さんはアドバイス。
最後の「共有名義」は、親が負担した金額に応じて持ち分の割合を登記し、親子で住宅を共有する方法です。「持ち分を正しく設定すれば、贈与税の問題が生じない点がメリットです。一方で、親にも不動産取得税や固定資産税がかかることを視野に入れて」と、柴垣さんは話していました。
大きなお金が動く住宅ローン。家族で十分に話し合い、状況に合った方法を選んで、賢く返済できるといいですね。

「和歌山では、親の援助で土地や家を購入するケースが少なくありません」と、柴垣さん










