梅の里みなべ町で始まる、新たな挑戦
マカダミアナッツ革命
- 2026/5/21
- フロント特集
5月中旬から6月末ぐらいにかけて、みなべ町の梅農家にとっては梅を収穫する繁忙期を迎えます。そんな梅の里で「マカダミアナッツ栽培」が始まっています。

昨年永井さんの畑で収穫されたマカダミアナッツ
耕作放棄地に未来の果実を
国内生産量の約60パーセントを占める、日本一の梅の産地・和歌山県。その中でも全国収穫量の約30パーセントを誇る〝梅の里〟がみなべ町です。
しかし近年、同町では大きな課題に直面しています。「2024(令和6)年は、温暖化の影響で、過去10年間で最も収穫量が少ない年となりました。2025(令和7)年は、甚大な雹(ひょう)被害に見舞われ、2年連続の不作が続いています」。そう語るのは、みなべ町うめ課・課長の鴨本博基さん。
さらに「気候変動による被害に加え、鳥獣被害や後継者不足など、梅農業を取り巻く課題は年々深刻化しています。現在、さまざまな対策を進めています」と話します。
そんな中で耕作放棄地対策や新たな地域資源として今、注目されているのが梅農家・永井恒雄さんのマカダミアナッツ栽培です。
〝梅一色〟だった産地に今、新たな未来の芽が育ち始めています。

9年で約5メートルに成長したマカダミアナッツの木

秋に収穫されるマカダミアナッツ。5月は花期シーズンで畑では赤い花と白い花の品種があり、どちらがみなべ町の土壌に適しているか研究中です
次世代へつなぐ新農業モデル
梅農家を中心にナッツ研究会発足
梅農家でありながらチャレンジ精神旺盛な永井さんは、10年前から、かつて梅畑だった急傾斜地の耕作放棄地約35㌃で、マカダミアナッツ栽培に取り組んでいます。
「以前から、梅よりも手間のかからない作物を育てたいと考えていました。そんな時、ラオス出身の知人から〝乾燥した畑を好むマカダミアナッツは、梅畑に向いているのでは〟と勧められたんです」。そう語る永井さんは、さっそく種を取り寄せて畑にまきました。
初年度は半数ほどが枯れてしまう結果に。それでも永井さんは諦めず、翌年に再び種をまくと、小さな芽が顔を出し、年月をかけて少しずつ成長し、やがて木へと育っていきました。
そして栽培開始から9年目を迎えた昨年秋、ついに少量ながら、約5メートルに育った木から実が採れました。
「マカダミアナッツは、年に1回程度の消毒で済み、手間があまりかかりません。暑さや乾燥に強く、殻が硬いため獣害にも遭いにくい。そして何より、おいしくて価格も良いんです」と、マカダミアナッツ栽培について話します。
農家の高齢化や後継者不足が進む中、急斜面の耕作放棄地は年々増加しています。放置された畑は、雑草や害虫の発生源になり、イノシシやシカが侵入したり、周辺農地への被害拡大にもつながります。
そんな課題を何とかしたい! そう考えていた同町の梅農家・﨑山晃市さんは、知人を通じて永井さんと出会いました。
「マカダミアナッツ栽培は、耕作放棄地の新たな活用策になる可能性を感じました」と﨑山さん。
その思いから、昨年8月、20代〜40代の梅農家を中心に約20人が集まり、「ナッツ研究会」を発足しました。永井さんから譲り受けた実を使って苗木を育てるほか、接ぎ木や挿し木にも挑戦しています。さらに、実の大きさや樹木の特性を比較しながら、有望な品種や栽培方法の研究を進めています。

左から梅農家の﨑山さんと永井さん、みなべ町の鴨本課長
高級ナッツで耕作放棄地対策
「ナッツ研究会」では現在、耕作放棄地対策としてマカダミアナッツ栽培に関心を持つ町内農家や周辺自治体へ参加を呼び掛けています。
サクサクとした軽やかな食感と、クリーミーで自然な甘みが魅力のマカダミアナッツ。世界中で愛される高級ナッツで、脂質の約8割が不飽和脂肪酸という〝良質な脂〟であることから、健康志向の高まりとともに注目を集めています。
梅の一大産地・みなべ町で今、新たな可能性を秘めた〝次世代の実り〟が芽吹こうとしています。

急傾面で栽培されているマカダミアナッツの木
| 問い合わせ | ナッツ研究会・﨑山さん 090(4564)7955 |
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| 体験場所 | みなべ町晩稲1187 |
|---|---|
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| 申し込み 問い合わせ |
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| 体験場所 | みなべ町山内1339 |
|---|---|
| 駐車場 | あり |
| 申し込み 問い合わせ |
0739(72)2151 |
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[体験時間]
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| 体験場所 | みなべ町気佐藤321-6(JA紀州アグリセンターみなべ) |
|---|---|
| 駐車場 | あり |
| 申し込み 問い合わせ |
0738(22)0604 |










