計画された空気の流れで快適な暮らし
住まいの性能を知って、マイホームをより心地よく。すごい住宅性能のヒミツシリーズの最終回は「換気」がテーマです。和歌山で25年、高気密・高断熱の家を手掛けてきた「三幸建設」(和歌山市狐島)の代表取締役・島本義久さんに、高性能住宅に適した計画換気について聞きました。
2025年から新築住宅の省エネ基準適合が義務化され、省エネ住宅はますます一般的に。「家造りにおいて、ハード面として高気密・高断熱化が進み、冷暖房効率の向上や、住む人に優しい温熱環境の実現が期待されます」と話す島本さん。さらに、「その性能や機能を十分に生かすために、ソフト面としての換気性能がより重要になっていきます」と続けます。
「換気が十分でないと、結露やカビ、ダニが発生しやすくなります。シックハウス症候群の原因にもつながり、住む人の健康リスクを招きかねません」とも、アドバイスします。
このため国は03年、すべての住宅において、24時間換気ができる設備の設置を義務付けました。「窓を閉めた状態でも、2時間に1回、家の空気が完全に入れ替わる設備が必要です」
換気方式は、給気と排気を機械で制御する「第1種換気」と、自然給気と機械排気の「第3種換気」の2種が主流です。
「コストを抑えられる3種が普及していますが、高気密・高断熱の家には給気・排気の両方を機械で行う1種の方が、計画的で効率的な換気が実現できます」と、島本さん。「最近の1種換気機器には熱交換機能が付いたモデルも多く、外気を室温に近づけて取り込め、夏は冷気を、冬は暖気を逃さずに換気できます。また、家中にダクト(管)を通すセントラル型を選ぶと、より効率の良い計画換気が可能になります」
「3種に比べて導入コストがかかり、定期的なメンテナンスも必要ですが、高性能な造りを生かした計画換気で、快適で健康的、さらに省エネな暮らしがかないますよ」と、島本さんは最後に話していました。

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