FPが教える「住まいにまつわるお金の基礎知識①」
家づくりの出発点!
まずはライフプランニングから

人生で住宅に費やせる費用はいくら?

垣由起さん。金融庁・日本銀行「2017年度金融知識普及功績者」に選定

 これから家づくりを始める人向けに、独立系FP(ファイナンシャル・プランナー)会社「アドバンス・コミュニケーションズ」(和歌山市十二番丁)の協力を得て、「住まいにまつわるお金の基礎知識」をシリーズで届けます。アドバイザーはFPの垣由起さん。初回は資金計画の考え方についてです。

 「どのようなおうちに住みたいですか? あんな家、こんな家…と夢は膨らみますが、実際に住めるのは“身の丈に合ったおうち”。どのくらい資金を用意できるかによって決まります」と垣さん。

 その資金には、現金、住宅ローン、土地や資金など親からの援助がありますが、数千万円もする住宅の費用をすべて手持ちのお金でまかなえる人はそういません。大半の人は住宅ローンを利用して月々返済していくことになります。「今は100万円の自己資金でも家は建てられますが、物件価格の2割は頭金、1割は諸費用として現金で用意したいもの。それと、住宅ローンを組む際、年収から『いくら借りられるか』を判断するのではなく、『いくらなら返せるか』という視点で考えること。それもライフプランをしっかりと見据えた上で」とアドバイス。

 住宅購入費は、人生の3大費用の一つといわれ、残りは、子どもの教育費と老後の生活費。マイホームを検討中の人は、今は家を建てることが目標なので、“毎月それくらいなら”と安易に考えがちですが、子どもが高校生、大学生になれば教育費はかさみ、老後資金についても、“2000万円問題”が話題になったばかり。

 「返済は毎月引き落とされるので、残りの額で家計をやり繰りするわけですが、それが赤字に。金利が高い時代に組んだ住宅ローンであれば、低金利のものに借り換えればその効果は期待できますが、これから家を…と考えている人は、今まさに超低金利時代。将来家計がしんどくなっても借り換えの効果は見込めません」。となると、支出を見直すか、収入を増やすか…。また昨今は、晩婚化で、教育費と住宅購入費の支出が人生の後半になる傾向に。「住宅ローンは定年退職までに完済できるめどをつけるのが望ましい」とのこと。家を建てる前に、まずはライフプランニングから。

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