そろそろ新築マイホーム①
完成すると見られない内部を
「構造見学会」でチェック

会社選びの要素にもなる「構造・工法」

住宅の内部構造の様子

構造が丸分かり。木と鉄で強度を増した梁を施した住宅も(写真提供=丸良木材産業)

 マイホームを建てるのは、多くの人にとっておそらく一生に一度のこと。失敗したくないからこそ、知っておきたいことがたくさんありますよね。新シリーズ「そろそろ新築マイホーム」には、新築に関する各分野のプロが登場し、家づくりの基礎知識を分かりやすく解説します。1回目は、耐震工法に定評のある「丸良木材産業」(和歌山市栗栖)工務部の1級建築士・髙山隆三さんに、「構造見学会」について聞きました。

「構造見学会では、普段目にすることがない、内装工事をする前のむき出しの状態の構造体を見ることができます」と、説明する髙山さん。構造体とは建物を支える柱や梁(はり)などの骨組み部分のことで、基礎や屋根、壁、床も含みます。「頑丈な構造体なら、地震や台風などの自然災害から家を守ってくれます」とも。

「建物全体の組み方である『工法』について、ある程度予備知識を入れてから、見学会に参加すると、家の造りに関する理解がより深まりますよ」と髙山さんはアドバイスします。住宅の工法は大きく2つに分かれ、1つは柱や梁の骨組みで家を支える日本家屋の伝統的工法「在来軸組み工法」で、木造と鉄骨造があります。もう1つは欧米の住宅工法で、パネル化された壁や床で家を支える「ツーバイフォー」(木造枠組み壁工法)です。「一般論として、在来軸組み工法は設計の自由度が高く、間取りを計画する上での構造的制約が少ないです」と、髙山さん。「一方、ツーバイフォーは気密性に優れ、断熱性をより発揮しやすい家といわれます」

「弊社の住宅は在来木造軸組み工法で、木と鉄の複合梁も使っています。それぞれ工法に特徴があり、住宅会社選びの一つの要素になるのでは」と髙山さん。「構造見学会は、デザイン性だけじゃなく、大切なマイホームの“要”を目の当たりにできるいい機会ですよ」と話していました。

ハウジング

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2025年10月18日号「ワークスタイル -これからの“働く”を考える- 今日も社会を動かす場所で」
     近年、警備の仕事で女性の活躍が目立つようになり、女性警備員が全体の7・3%を占めるまでに増えてい…
  2. リビング和歌山2025年10月11日号「勝手にリビングノーベル食文化賞」
     各分野で人類に対して多大な貢献をした人物に贈られる「ノーベル賞」。食欲の秋を迎えた今週は、食の道…
  3. リビング和歌山2025年10月4日号「伊太祈曽駅から四季の郷公園まで運行中 トゥクトゥクに乗ってお出かけ」
     ようやく暑さも和らぎ、出かけやすい季節になりました。伊太祈曽駅から四季の郷公園の間を“トゥクトゥ…
  4. リビング和歌山2025年9月27日号「“無理をしない”を合言葉に 仕事も家庭も全力投球」
     9月25日は「主婦休みの日」。家事や仕事に頑張る皆さんに“自分をねぎらってほしい”という思いから…
  5. リビング和歌山2025年9月20日号「あなたのアイドルを探せ!! 【推し活】アニマル総選挙!」
     ジャイアントパンダの帰国から3カ月。新たな“推し”を探すべく「アニマル総選挙!」を開催します。ア…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2025/10/16

    2025年10月18日号
  2. 2025/10/9

    2025年10月11日号
  3. 2025/10/2

    2025年10月4日号
  4. 2025/9/25

    2025年9月27日号
  5. 2025/9/18

    2025年9月20日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る