治療の最前線! 専門医に聞くvol.30
喫煙・歯周病は関節リウマチに注意
腫れや痛みがある人は相談を

 関節リウマチは手足の関節が腫れて痛む病気です。日本では約80万人の患者がいると推測され、日本の人口に対しておよそ150人に1人の割合になります。男女比は1対3で女性に多く、発症は40代が多いものの、10代から高齢者までどんな世代でも発症する可能性があります。指の付け根や第2関節、手首の関節に腫れや痛みが出やすいですが、高齢者などでは肘や肩など、典型的でない場所が痛くなることも。関節の腫れや痛みは短期間で治まらず、しばしば1カ月を超えて慢性的に続き、長期間放置すると関節が破壊されて変形してしまいます。

関節リウマチの発症には遺伝的な素因が関与。親族に関節リウマチの人がいると発症の可能性が高くなりますが、必ずしも遺伝だけで決まるわけではなく、喫煙や歯周病なども発症や悪化のリスクになることが指摘されています。

関節リウマチの診断は採血やレントゲンで行いますが、採血で陽性になっても実際には関節リウマチと診断されないこともあります。最近は健康診断のオプションで“リウマトイド因子”のような関節リウマチの特異マーカーを調べることができますが、特に症状がなければ、検査は必要ありません。

基本的には飲み薬で治療し、それでうまくいかない場合はより強力な注射薬や別の飲み薬を考慮します。強力な薬は白血球の働きを抑えるので、免疫力が低下して風邪などの感染症にかかりやすくなるという問題があります。関節の腫れや痛みが何週間も続く場合は、専門医に相談を。
(済生会和歌山病院リウマチ膠原病科・田中克典)

田中克典医師

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