生活習慣病を予防して健康寿命を延ばそう!Vo.3

生活習慣病あれこれ②

糖尿病について

症状が出てからでは遅い!
すでに合併症を伴っています

20151024seikatsu01
「糖尿病」は、生活習慣病の代表的な疾患の一つです。国民健康・栄養調査の結果から、糖尿病が強く疑われるものは950万人(平成24年)で、年々増加の傾向にあります(右グラフ参照)

「糖尿病」は、血液中のブドウ糖濃度が病的に高い状態です。食物中の炭水化物は、消化・吸収され、ブドウ糖となり、肝臓に送られます。また、一部は脳や筋肉で利用されます。

私たちが活動するためには、細胞がブドウ糖を取り込んでエネルギーとして利用します。この働きを助けるのが「インスリン」です。不適切な食生活や運動不足などで内臓脂肪型肥満になると、「インスリン」の作用が弱くなり、ブドウ糖を利用できなくなり、血液中にブドウ糖があふれ出して「高血糖」なります。

「糖尿病」は「血管病」ともいわれます。「高血糖」の状態が続くと、ブドウ糖が血管壁を障害し、動脈硬化が進行します。大きな血管も微細な血管も障害します。このため、全身のさまざまな臓器に重大な合併症が発生します。

例えば、糖尿病では50~70%の患者が心血管系の病気で死亡します。脳梗塞や虚血性心疾患の発症リスクは2倍から4倍。糖尿病性腎症による人工透析、糖尿病性網膜症による視力障害、壊疽(えそ)による下肢切断、他にもさまざまな合併症を伴うため、糖尿病の患者の「健康寿命」は約15年短いといわれています。症状が出てからでは遅く、すでに合併症を伴っています(下図参照)

糖尿病の発見や管理上、空腹時血糖値とHbAlc(※)が指標になります。健診等の結果でこれらが高値の場合には、専門医を受診し、診断を受けましょう。

糖尿病の1次予防でも重症化予防でも、適切な食生活と運動の継続が何より重要になります。適正な医療の継続と、適切な食生活・運動の継続を心がけましょう。

(和歌山市健康局保健所長・永井尚子)

※HbAlc(ヘモグロビン・エーワンシー)=過去1~2カ月の血糖値の平均を反映する指標であり、糖尿病の発見や血糖コントロールの管理上で重要です

20151024seikatsu02

コーナー

関連キーワード

 

私立中学校・高等学校進学フェアin和歌山2026

私立中学校・高等学校進学フェアin和歌山2026

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2026年1月24日号「南葵音楽文庫100年 紀州徳川の世界的な音楽遺産」
     「南葵音楽文庫」の前身である「南葵音楽図書館」が、開館して100年を迎えました。その魅力を広めよ…
  2. リビング和歌山2026年1月17日号「2024年度県不登校児童生徒数過去最多 わが子が不登校になったら」
     2024年度の全国の小中学校の不登校児童生徒数は35万3970人。少子化が続く中、不登校の数は1…
  3. リビング和歌山2026年1月10日号「全国の編集長がセレクト 日本の“うま米&ごはんのお供”プレゼント!」
     毎年恒例の大人気プレゼント企画、今回は地元自慢のお米と、これがあれば何杯でもいける! というより…
  4. リビング和歌山2025年年末年始号「2026年 幸運をつかみ 午く良い年に」
     2026年の干支(えと)「午」。力強く駆け抜けるその姿は、未来への希望を象徴する縁起の良い存在と…
  5. リビング和歌山2025年12月20日号「寒い日のお楽しみ せいろ蒸し日和」
     寒い季節にぴったりのせいろ蒸し料理。ベジフル料理研究家・井上宣子さんによる考案、和歌山の食材を取…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2026/1/22

    2026年1月24日号
  2. 2026/1/15

    2026年1月17日号
  3. 2026/1/8

    2026年1月10日号
  4. 2025/12/25

    2025年年末年始号
  5. 2025/12/18

    2025年12月20日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る