県立医大病院に新たに開設 リウマチ・膠原(こうげん)病科

今月19日から週2回の外来診療が開始

専門医を軸に関連診療科と連携
県内における中心施設を目指す

県立医大病院で10月8日に行われた記者会見の様子

県立医大病院で10月8日に行われた記者会見の様子

和歌山県立医科大学附属病院(和歌山市紀三井寺)は、10月8日に会見を行い、「リウマチ・膠原病科」を今月1日に開設し、外来診療を開始することを発表しました。

リウマチや膠原病は、関節の痛み、発熱、発疹など複数の症状が体全体に広がる「全身性自己免疫疾患」で、個々によりその症状や重症度、治療法が大きく異なることが特徴。どのような種類のリウマチや膠原病であるのかを専門医に診断してもらい、必要な治療を受けることが重要です。

しかし、リウマチ・膠原病専門医が全国に4734人いる中で、県内は26人(日本リウマチ学会平成27年3月1日付登録数)と極めて少なく、専門科設置を望む声が多く挙がっていました。

今回新設された「リウマチ・膠原病科」を担当する藤井隆夫教授(写真左)は内科医で、平成11年に日本リウマチ学会リウマチ専門医に、20年に同学会指導医に認定。京都大学大学院医学研究科リウマチ性疾患制御学講座の特定教授などの経歴があります。

会見に出席した藤井教授は、「『高齢者だけの病気』『不治の病』などの誤報に惑わされないよう、症状や治療法など正しい知識を提供し、病気で苦しむ患者さんのお役に立ちたい」と、話していました。

また、「リウマチ・膠原病科」を中心に、整形外科、皮膚科など関連する内科系診療科と共同して診療することも発表。「さまざまな症状に対応できるよう、大学病院ならではの他科との連携で取り組んでいきたい」と、同席した田宗人病院長(写真右)は意気込みを述べました。
「リウマチ・膠原病科」の診療曜日は、月曜と木曜。現在、専門医は藤井教授だけですが、今後増員が予定されています。

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