補助制度で省エネ性能をお得にアップ
住まいづくりの支援制度を活用して、満足できるリフォームを実現。シリーズ3回目は、「住宅省エネ2025キャンペーン」について、「丸良木材産業・パナソニックリフォームクラブ」(紀の川市貴志川町神戸)の松本信吾店長に聞きました。
同キャンペーンは、新築とリフォームを対象に、省エネ性能が高い住宅の普及を目的に、国土交通省、経済産業省、環境省が連携して行う補助事業の総称です。一般住宅向けのリフォームには、「子育てグリーン住宅支援事業」「先進的窓リノベ2025事業」「給湯省エネ2025事業」の3事業が用意されています。
「まず、『子育てグリーン』について。名前に“子育て”と付いていますが、全世帯が対象です。高い断熱性や省エネ性を持つ部材や製品を使った工事、子育て・バリアフリー工事などに活用できます」と、松本さんは説明します。開口部や構造部の断熱改修、エコ住宅設備の設置などが求められ、最大で1戸60万円の補助が出ます。
「『先進的窓リノベ』は開口部の断熱改修に特化した事業。内窓の設置や外窓・ガラス・ドアの交換などが対象です。1戸200万円を上限額として、補助額の合計が5万円以上の工事であることが条件です」と、松本さん。「給湯省エネ」は高効率給湯器の導入に、1台につき、最大17万円が補助されます。
「ちなみに3事業の併用も可能。毎月の光熱費を考えたら、補助金を上手に使って、省エネ効果の高いものを備えた方が結果的にお得ですよ」と、アドバイスします。
申請期間は25年12月31日(水)までで、予算上限に達した時点で終了。申請の手続きや依頼主への補助金の還元は、同キャンペーンに登録した工事事業者が行います。登録事業者はキャンペーンのホームページ(https://jutaku-shoene2025.mlit.go.jp/)で閲覧できます。「和歌山エリアに名を連ねていても、実際は県外の会社で実店舗がないものも。リフォームは、住み始めてから微調整が必要な場合もあるので、フットワークの軽い地元の業者をおすすめしたいですね」と、松本さんは話していました。
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