100にんのサンタクロース

100にんのサンタクロース

100人のサンタが力を合わせ
クリスマスの準備に大忙し

ささいなことがきっかけで始まった夫婦げんか。もともと口数の少ない亭主ですが、ダンマリを決め込み、私は噴火する一方。敵は喜怒哀楽をめったに表さない人で、感情が読みにくいのです。常に戦闘態勢の私は分かりやすく、「あなたは怒っていることに怒っている」と亭主に言われるほど。

私たちのように180度性格の違うカップルは案外多く、ご近所から「物静かで優しそうな旦那さん」と「しっかり者で口達者な奥さん」と認知されます。亭主側のポイントが高いのは、余分なことを言わないのでボロが出ないから。外野が思うほど善人ではない。なかなかどうして、ヘソ曲がりな人たちですよ。

「そういえばお正月の5日から飲み過ぎで倒れ、震えが来て救急車で運ばれた」と、小競り合いの最中に思い出し、怒りはMAXに!私は仕事部屋にこもりました。

2時間後、静かなノックとともにドアが開き、亭主が手招き。あまりうれしそうな顔をするので連られてリビングに行けば、クリスマスツリーが飾られていました。

子どもたちが成長してからはすっかり出番がなくなったツリー。5歳だった息子が折り紙で作ったオーナメントも飾り付けられています。クリスマスはみんなを幸せにすると改めて思いました。

『100にんのサンタクロース』(出版=文溪堂、谷口智則・作)は、新旧合わせたクリスマス絵本の中での大ヒット作。「確かに、世界中の子どもたちにプレゼントを届けるにはサンタクロースが100人は必要」と妙に納得。春からクリスマスの準備で大忙しのサンタクロースたち。見返しに並んだまん丸のイラスト、サンタの顔のサンタの家、100人サンタのシルエット。どのページの絵も楽しさにあふれ、色がすてきでかわいくて。

プレゼントを配り終えたら、次はサンタたちのクリスマスパーティー。ごちそうを食べて聖歌を歌います。残念、プレゼントはもらえないみたい。100人の中には、亭主や私に似たサンタもいるのでしょうか?

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。
保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

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