だってだってのおばあさん

だってだってのおばあさん

5歳ならなんでもやれる
好奇心や感性まで老いる必要はない

「待機児童はいないけれど待機老人がいっぱい」という和歌山県某市在住のYさん、家の隣の階段にポケモンが現れ、固定電話や携帯が通じにくくなって初めて、「ポケモンGO」の存在を知ったとか。

「高齢者が尊敬されなくなったのは〝ネット社会〞になったから」というのは年下の女友達。〝おばあちゃんの知恵袋〞に頼らなくても検索をかければさまざまな情報が得られるし、むしろパソコンを使えない高齢者を見下す風潮があるのだと。

確かに、ウェブだ、SNSだ、インスタグラムだと、日々新しいことがどんどん増え、追いつきにくくなっています。

『だってだってのおばあさん』(出版=フレーベル館、作/絵・さのようこ)に登場するおばあさんは98歳。魚釣りに誘っても「だって私は98だもの。98のおばあさんが魚釣りをしたら似合わないわ」と断り、いかにもおばあさんらしく、イスに座って畑でとれた豆の皮をむいたり、お昼寝をしたりするのです。

ところが99歳のお誕生日に、ネコがケーキに立てるローソクを川に落とし、5本しかなくなってしまいます。しかたがなく、5本のローソクを立てて5歳のお誕生日を祝います。

すると次の日から、おばあさんは5歳になりました。5歳ならなんでもやります。もちろん魚釣りにも行きます。「5歳って、なんだかちょうちょみたい」「5歳って、なんだか鳥みたい」

94年ぶりに川を飛び越えたおばあさんは思わず言います。「どうして前から5歳にならなかったのかしら」。ネコと一緒に楽しみ、チャレンジするおばあさんはすてきです。体力は衰えても、好奇心や感性までは老いる必要はないのですね。

でも…、本物の若さはすさまじい。リオ五輪後は「ゆっくり休みたい」というのが大方の選手の意見でしたが、競泳代表・16歳の池江璃花子選手は、帰国後すぐに全国高校総体に参加し、大会新記録を出していました!

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。
保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

子育て・教育

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