和歌山バーテンダー物語 vol.12

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店の通りに面する側は、全面ガラス張り。中が丸見えで、何枚かあるガラスの一枚が入口だ。店内からは真っすぐに市堀川を見据え、9月中旬ぐらいになると、夕陽が真正面にドラマチックに沈んでいくという。

いい音楽が聞こえる。いいアンプとスピーカーがある。至るところに観葉植物が配置され、テーブルも小粋。アトリエであっても不思議でないと思った。とにかく、この1年で写してきたBARとは一線を画す。

カウンターの向こうに、ハットにTシャツ、パンツ姿のマスター。「バーテンダーらしくなくて、いいですか?」と穏やかに発する。確かにらしくない…と思ったが、あまりにも溶け込んでいて違和感はなかった。とりわけ、着物のような柄と色合いのパンツが気になった。

バーテンダーというよりアーティストっぽい。しかし、グラスを拭く所作、酒を注ぐ手つきは、まさしくバーテンダーそのものである。
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「お酒だけじゃなく、カフェも出しています」。それもここでは似合うと思った。また、「ここ市駅前に移ってきて(以前は鈴丸丁)、自分の店だけでなく、いろんなことに挑戦していきたいと思うようになりました」と、市駅前周辺の街づくりについても語るマスター。その話に、「実現していくんじゃないですか」と素直に言葉が出た。

撮影が終わり、店を後に。夜の風景を想像してみた。ゴッホが描いた油彩「夜のカフェテラス」と重ね合わさった。

今週号が最終回になります。ご愛読ありがとうございました。

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住所和歌山市元博労町55
電話番号073(433)6691
営業時間午後5時~翌2時
休日日曜

大人リビング

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