今年こそリノベーション④
建築士と二人三脚でかなえる
デザイン性の高いリノベの家

好みのテイストや価値観を家に反映

島村さんの作品の一例

「元の家の味わいを生かした家づくりがデザインリノベの魅力」と話す島村さんの作品の一例

 歴史を重ねた物件に住む人の思いや価値観を反映させ、洗練された住空間に再生するデザインリノベの家。「年代を問わず、暮らしの豊かさを大切にする人に人気です」と話すのは、「SIMS(シムズ)建築設計」(和歌山市福町)の代表で、一級建築士の島村健司さんです。シリーズ4回目は、戸建てからマンション、店舗まで、リノベ物件を幅広く手掛ける島村さんに、デザインリノベの家づくりについて聞きました。

求める改修内容によって、依頼先にこだわりたいリノベの家づくり。デザイン面を重視するなら、高度な設計力や技術力があり、個性的な作風を得意とする建築士や設計事務所がおすすめです。「一から建てる新築と比べ、既存の建物を改築するため、設計や施工に制約がある場合や、建ぺい率、容積率、耐震など、法規制が複雑なケースがあります」と、説明する島村さん。リノベ物件の経験が豊富な建築士なら、法規制の条件をクリアしつつ、建物の構造体を軸に、バラエティーに富んだ空間づくりを提案します。

リノベは新築より建設費用を抑えられるメリットがあり、その分の予算を床材やタイル、クロス、塗装壁などの内装費用に回すことができます。島村さんは家具や照明なども含めたトータルコーディネートも行い、よりデザイン性を高める家づくりをしているそう。「希望の空間やデザインがかなうような中古物件探しもしていますよ」とも。

そして、建築士選びで一番肝心なのは、デザインの傾向や家づくりの考え方が自分自身と似ていること。「感性が合わないと不満につながることも。ホームページや完成見学会、内覧会などで作風をチェックしてみて」と島村さん。また、建築士に依頼すると費用が高い印象がありますが、「デザインを重視しつつ、コストコントロールをしてくれる建築士がおすすめです」。段階的に改築し、最終的に家全体をリノベするプランも可能、と最後に話していました。

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