“ちゃんとして”は
ちゃんと伝わっていますか?

「ほら、ちゃんとして!」。お出かけ前や食事中、つい口から出てしまうこの言葉。しかし、子どもたちの頭の中は「?」でいっぱい、迷子になっているかもしれません。

幼い子どもや、発達障がい・グレーゾーンを抱える10歳以上の繊細な特性を持つ子にとって、「ちゃんと」という抽象的な言葉を理解するのは至難の業。そのフレーズは、子どもの脳にとっては超・高難度コマンドなのです。

脳の「ワーキングメモリ(一時的な記憶の容量)」や「文字通りの指示を理解する力」の特性により、曖昧な指示を受け止めるのが難しいのです。「ちゃんとして」と言われても、姿勢の崩れ、マナーの悪さなど、どこを修正すればいいのか分からずフリーズしてしまいます。

この「ちゃんと」の基準は、大人の頭の中にしかないもの。子どもに動いてほしい時ほど、言葉を「具体的な1つのアクション」に変換してみましょう。

例えば、玄関で「ちゃんとして」と言う代わりに、「靴をろそえて置こうね」。食事中なら、「背中を椅子の背もたれにつけてね」。片付けなら、「このミニカーを青い箱に入れてね」と伝えます。

やるべきことがイラストや数字で視覚化されていると、さらに効果的です。何をすれば合格なのかがクリアになると、子どもは迷わず動くことができます。

「ちゃんとして」と言いたくなったら、一呼吸置いて「今、この子にしてほしい動きは何だろう?」と考えてみましょう。それだけでイライラは劇的に減るはずです。

発達支援教育士認定講師カール友波(となみ)
プロフィール発達支援教育士認定講師として、リビングカルチャー倶楽部(くらぶ)で活躍中。特性のある「子どもの自立」を後押しできるノウハウを学び、資格も取得できる講座が人気です

子育て・教育

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