暮らしにプラス
ほ~ほ~法律 Vol.23
土地の境界問題の解決法 無料相談所の活用を

土地の境界の問題を、裁判で争うことなく解決する手段があります。今回は2つの解決法を紹介します。

一つ目は、法務局で取り扱う「筆界特定制度」です。これは、土地の所有者などからの申請に基づいて、筆界特定登記官が、現地での筆界(一筆の土地が登記されたときに定められた境界)の位置を特定する制度です。その際、外部専門家である筆界調査委員の意見を踏まえ、実地調査や測量(図面は申請人が準備)を含むさまざまな調査を行った上で、筆界を明らかにします。

筆界特定制度を活用することで、公的な判断として筆界が明らかになり、裁判をしなくても、筆界をめぐる問題の解決を図ることができます。

ただし、筆界特定制度は、土地の所有権がどこまであるのかを特定するものではないので、注意が必要です。筆界特定の結果に納得ができないときは、後から裁判を起こすこともできます。

二つ目は、土地家屋調査士会ADR(裁判外紛争解決手続き)です。県内では、和歌山県土地家屋調査士会が、民間型の裁判外境界紛争解決機関「境界問題相談センターわかやま」を運営しています。境界に関わる民事紛争の解決のために、土地家屋調査士と弁護士が調停人として当事者の間に立ち、お互いに納得のいく方法で解決をサポートしています。

調停が成立したときには、和解契約書が作成されるので、合意した内容に法的な拘束力を持たせることができます。土地家屋調査士会ADRは、境界問題全般を取り扱いますが、相手側が話し合いに応じない場合は、手続きを進めることができません。

和歌山地方法務局と境界問題相談センターわかやまは合同で、「境界問題無料相談所」を開設し、それぞれの相談内容に応じて制度の説明や助言などを行っています(毎月第3火曜・要予約)。

相談の予約や詳細に関する問い合わせは、和歌山地方法務局地図整備・筆界特定室073(422)5165まで電話で連絡をください。
(和歌山地方法務局登記部門・牧野茂美)

 和歌山地方法務局登記部門 牧野茂美さん

和歌山地方法務局登記部門 牧野茂美さん


請求書のダウンロードはこちらから

https://www.moj.go.jp/MINJI/06.html


お問い合わせ073(422)5131

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

交通安全キャンペーン2026 贈呈式

おすすめ記事

  1. リビング和歌山2026年9月19日号「 「休みなんていらない」が変わった 休むことで、毎日がもっとうまくいく!」
    最近、きちんと休めていますか? 「“休み上手”が人生を豊かにする」をテーマに、幅広く活躍するコット…
  2. リビング和歌山2026年9月12日号「大人のための 夜ふかしカフェ 」
     まだ帰るには少し早い。飲んだ後の“もう一軒”に選びたいのは、お酒ではなく甘いもの。灯(あか)りを…
  3. リビング和歌山2026年9月5日号「「ロフト」に「ハンズ」、「フライングタイガー」も 今、注目! 雑貨コレクション」
    新学期が始まり、季節は9月へ。暮らしに“切り替え”を感じる時季に、毎日に彩りとときめきを添える雑貨…
  4. リビング和歌山2026年8月29日号「災害に備え、自治体と結ぶ防災協定 地域を支える企業の力 」
     地震や豪雨などの災害はいつ起こるか分かりません。9月は防災月間。今号は、もしものとき支援の幅が広…
  5. リビング和歌山2026年8月22日号「世界へ羽ばたく!和歌山のひとさじ ニッポンの寿司を支える赤酢」
     今年5月にスタートしたシリーズ企画「世界へ羽ばたく! 和歌山のひとさじ」。国内だけでなく、海外で…
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2026/9/18

    2026年9月19日号
  2. 2026/9/11

    2026年9月12日号
  3. 2026/9/4

    2026年9月5日号
  4. 2026/8/27

    2026年8月29日号
  5. 2026/8/20

    2026年8月22日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る