考えよう 災害時の備え 被災地での体験、経験を生かして⑤

和歌山県立医科大学学生災害ボランティアグループ(Wakayama Will(ワカヤマウィル))

福島県で学んだこと、自分たちにできること

防災マニュアルを作成、新入生に配布

上段左から川端公貴さん、濱田和真さん、田中茜さん、富山まりなさん、下段左から浦佑歩さん、北林快さん

2011年の東日本大震災後、その教訓を学ぼうと発足した和歌山県立医科大学学生災害ボランティアグループ(Wakayama Will)。毎年夏に福島県を訪れ、現地視察の他、力仕事ボランティアへの参加や、災害医療セミナーを受講したり、仮設住宅の入居者に呼びかけて「仮設サロン」を開いたりしています。16年の熊本地震の直後には、大学やJR和歌山駅前で募金活動を行いました。

将来医療に従事する者として「被災地に行って、経験を積み重ねたかった」と意識の高い学生37人が集まり、月に1度のペースを目標に勉強会を開催しています。

「被災地に行くまでは、被災者の方々の辛さに寄り添いたいと思っていました。ですが、現実を目の当たりにすると、その辛さや苦労は想像を絶するもので、理解できるなんておこがましいと気付かされました。多くのことを学ばせていただいたことに感謝です」と富山まりなさん。まずは自分にできることは?と必要なものを詰め込んだ家族全員の「非常用持ち出し袋」を準備したそう。

福島県でボランティア活動

浦佑歩さんは、「原発事故による放射能汚染が叫ばれていますが、実際にはレントゲンの被曝量より少ない数値。正しい情報を伝え、人が集まれば復興につながると思います」と訴えます。

「発足メンバーが今年卒業し、僕たちの活動は今、過渡期にきています。これまでは被災地に行って学ぶことが中心でしたが、それを和歌山でどう生かすか、行動に移していかなければと思っています」と話すのは代表の北林快さん。その第1弾として、学生課と危機対策室と協議を重ね、大学での防災マニュアルをまとめた下敷きを作成し、今年度の新入生全員に配布しました。「医師や看護師を目指す者として、最低限自分の身は自分で守らないとね」と。

Wakayama Willが伝えたい災害時の備え

  • 自分の身は自分で守るための準備を(避難経路確認、持ち出し袋など)
  • 意外と表沙汰にはなっていない避難所での性暴力。女性は日ごろから防犯ブザーを持っておきましょう
  • 糖尿病など持病を持っている人は薬と自分用の非常食を必ず備蓄して

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