住宅市場調査で見る家づくりの今【戸建て住宅編】

新築と建て替えで世帯年齢に変化 自己資金の比率は建築資金の3割

中古住宅は住宅診断でリスク減にも

国土交通省 2017年度「住宅市場動向調査・調査結果の概要」から抜粋

多くの人にとって、家は一生に一度の買い物。購入するときは、新築か中古か、リフォームをするかなど、さまざまな選択肢の中から決めなければならず、慎重に考える必要があります。今回から2週にわたり、国土交通省の2017年度「住宅市場動向調査」の調査結果から、家づくりの“今”を紹介。1回目は「戸建て住宅」について取り上げます。

戸建て住宅を手に入れた世帯主の年齢層を見ると、注文住宅を新築した人は30代が最多で44.2%、次いで40代が26.5%、注文住宅を建て替えた人は60代が56.6%で、50代の17.0%の順、中古戸建て住宅を購入したのは40代が32.9%、30代が27.6%という結果っています。

注文住宅を選択した人が比較検討した選択肢は、同じ注文住宅が72.9%と最も高く、このほか分譲戸建て住宅、中古戸建て住宅などが続きました(グラフ参照)。注文住宅の取得者が中古住宅を選ばなかった理由の中には「隠れた不具合が不安だった」「価格が妥当なのか判断できない」などを挙げている人も。ただ、住宅診断士によるホームインスペクション(住宅診断)を受けることで、購入前に建物の状況や修繕の必要性について知れ、リスクを軽減することができます。今年4月からは中古住宅の売買契約時にホームインスペクションを受けた履歴の有無などの説明が義務化されており、調査済の物件なら調査結果の詳細な説明を受けることができます。

中古戸建て住宅を選んだ人は「予算的に手頃だった」「間取りや設備、広さが気に入った」を理由に挙げています。今の条件でちょうどいい物件が見つからない場合は、中古戸建て住宅を選択肢に入れるのも方法の一つでしょう。

注文住宅の住宅建築資金は、全国平均で3073万円、自己資金は同907万円(比率29.5%)。データを参考にして、わが家に合った家づくりを進めましょう。

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