FPが教える! 家づくりのマネー講座⑫
住宅購入にかけられる
総予算の出し方

無理のない返済計画でリスクを回避

 お金のプロから家づくりのマネーを学ぶシリーズ12回目は、「住宅購入にかけられる予算」について。「和歌山家づくりのお金相談センター」(橋本市紀見ヶ丘)の代表で、FP(ファイナンシャル・プランナー)の柴垣和哉さんが解説します。

万全の資金計画を立てることは、よい家づくりの基本。「まず初めに、家計に無理のない住宅購入予算を試算して」と、柴垣さんは呼び掛けます。

「家族構成や資産、ライフプランニングを基に、生活費や教育費、車購入費、保険料、旅行などのレジャー費、老後の資金など、住宅購入以外の支出を加味した家計のシミュレーションをしましょう」。日本FP協会のホームページには、「収支確認表」「ライフイベント表」「キャッシュフロー表」など、家計の現状や将来を把握しやすいワークシートがあり、活用するのもいいですね。

さらに、ライフイベントにかかるお金を細かく想定すれば、住宅購入資金がより明確になります。「例えば、家計の中でも支出が大きい教育費。子どもの人数や公立・私立の学費などで、住宅購入に回せるお金が違ってきます」と。

一例として、夫婦と子ども2人の4人家族で、年収500万円の家庭を想定。「子ども1人が私立の高校と大学に、もう1人が公立高と国立大に進学する場合、土地と建物の合計金額が消費税込みで3000万円が目安になります」と柴垣さん。「住宅ローンを借りられる額は、年収の6倍から8倍といわれます。しかし、趣味やレジャーを楽しみながら無理なく返済するには、年収の5、6倍が妥当でしょうか」とも話します。

「今後も物価や金利が上がると予想される」と柴垣さん。「ローンの支払いが厳しくなって家を手放すケースもあります。そんなリスクを避けるため、例えば家のグレードを落としたり、新築を中古にしたりなど、予算に合わせた選択肢も考えておくといいかもしれません」と話していました。

柴垣さん

FPとして、中立的な第三者の立場から住宅予算をアドバイスする柴垣さん


暮らそら

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