毎日生き生き健康通信vol.78
高齢者肺炎球菌予防接種
今年度から使用ワクチンが変更
- 2026/6/25
- みんなの健康
- 内科の先生に聞きました!(毎日生き生き健康通信)
より長く効果が続く「プレベナー20」
高齢者は肺炎が重症化しやすく、死亡原因の上位を占めています。肺炎の原因菌として多いのが「肺炎球菌」で、全体の30~40%といわれています。その予防に役立つ高齢者肺炎球菌予防接種の助成内容が今年度から変更。定期接種で使用される肺炎球菌ワクチンが「ニューモバックス」から「プレベナー20」に見直されました。
これまで使用されていたニューモバックスは、接種から5年ほどで抗体が低下することが分かっています。今年度から定期接種で使用されるプレベナー20は、1回の接種でより長期的な予防効果が期待でき、再接種は不要とされています。公費助成が受けられるのは65歳時の1回だけです。
高齢者肺炎球菌予防接種の対象は満65歳の人などで、65歳の場合の接種期間は65歳の誕生日から66歳の誕生日の前日まで。自己負担額は自治体によって異なり、和歌山市3500円、岩出市3000円、海南市3000円です。
また、新型コロナウイルスの流行をきっかけにワクチン開発は大きく進歩しました。肺炎球菌ワクチンも改良が進み、昨年には新しい肺炎球菌ワクチン「キャップバックス」が承認されました。キャップバックスも1回の接種で長期的な効果が期待できます。定期接種の対象外ですが、過去にニューモバックスを接種した人が、5年以上経過してから次の接種を考える際の新たな選択肢となっています。
肺炎は冬だけの病気ではありません。特に注意したいのが、肺炎球菌が血液などに入り込み、全身に広がって重症化を引き起こす「侵襲性肺炎球菌感染症」です。1日ほどで容体が急変することもあり、死亡率は約20%に上ります。
高齢者の他にも、糖尿病や慢性閉塞(へいそく)性肺疾患(COPD)、心臓病、腎臓病などの基礎疾患がある人は注意が必要です。定期接種の対象となる人やニューモバックスを接種して5年以上経過した人は、この機会にかかりつけ医に相談し、ワクチンの接種を検討してみませんか。
(辻本直貴)
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