2022年度プレミア和歌山
特別賞にイタドリ加工品「ごんちゃん」
推奨品累計が427事業者、1264商品に

和歌山らしさや独自性の高さなどが評価

 “和歌山ならでは”“和歌山らしさ”の視点で評価した産品を、県が認定する「プレミア和歌山」の2022年度推奨品に48事業者92商品が決定。最高賞の審査委員特別賞に、日高川町生活研究グループ美山支部(日高川町川原河)のイタドリの煮付け「ごんちゃん」が選ばれました。

「ごんちゃん」は、山菜の一種、イタドリの柔らかな茎を煮付けたもの。同地域では別名「ごんぱち」と呼び、春の味覚として家庭の食卓に並ぶなど、古くから親しまれてきました。食べる習慣は全国的にも珍しいとされていますが、同グループは約35年前に、家庭の味をアレンジし、県内で初めて商品化。シャキシャキ、コリコリとした食感や、酸味と塩味のバランスのとれた味付けに“はしが止まらない”と、販売以来売れ続けるロングセラー商品に。今回の受賞では、他社にはまねできない味に加え、独自性の高さなどが評価されました。

先月、和歌山市内で行われた発表・表彰式で、同グループ・イタドリ部会長の竿本みき代さんは、「イタドリを食べる文化を守るため、今後も作り続けていきます」と喜びを伝えていました。
奨励賞には、「紀州漆塗り」と「熊野黒竹」を取り入れたコチョウランのアート作品「胡蝶蘭(フォアスSOSO)」(ヒカル・オーキッド、有田市千田)、希少な日本みつばちの蜂蜜を遠心分離機は使わず時間をかけて蜜を落とす「垂れ蜜」の方法で採取した「南紀 熊野蜜」(ベリー工房髙田、古座川町洞尾)、樹上で完熟させたミカンを新鮮なうちに搾り、雑味のないミカン本来のうま味を果汁にした「マルケンみかんジュース賢宝(けんぽう)」(マルケンみかん、有田川町賢)が選ばれました。今回の認定で、推奨品累計427事業者1264商品となりました。

日高川町生活研究グループのみなさん

「一度食べたらやみつきに」と話すメンバー

食文化を後世へ

イタドリは3~5月が収穫時期。日高川町生活研究グループ美山支部では60~80代の部員16人が収穫から、味付けまで一貫して手作業で行っています。ただ、近年はシカが食べるなど、収穫量が減っているとのこと。地域の食文化を後世につないでいこうと、協力者を募り、耕作放棄地を活用して栽培するなどしています。「ごんちゃん」は「道のほっとステーションみやまの里」(日高川町初湯川)で販売されています。

コーナー

関連キーワード

 

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

交通安全キャンペーン2024 贈呈式

おすすめ記事

  1. プレミア和歌山認定品の毬玉アクセサリー、天然石や真鍮のアクセサリーやビーズ・スパンコール刺繍の作品…
  2. リビング和歌山4月20日号「知ってた?有田市に国内最大級のチューブスライダー出現」
     3月23日、有田市初島町に誕生した健康スポーツ公園「BIG SMILE PARK(ビッグ・スマイ…
  3. おさかな、食べていますか? 海に囲まれたニッポンは、種類豊富な水産物に恵まれています。今年度、全国…
  4. リビング和歌山4月6日号「生地卸商から始まり 多角化戦略で進化する 老舗100年企業」
    地域経済をリードする地元企業の魅力に迫る「すごいぞ!和歌山の底力」シリーズ。今回は和歌山市に根付い…
  5. リビング和歌山3月30日号「遊びを通した心の栄養士 おもちゃコンサルタント」
    おもちゃの広場では、全国のおもちゃ美術館に展示されている国内外のおもちゃが並びます 山本記代さん…

電子新聞 最新号

  1. リビング和歌山4月20日号

    2024/4/18

    リビング和歌山4月20日号

    リビング和歌山4月20日号  3月23日、有田市初島町に誕生した健康スポーツ公園「BIG SMILE…
バックナンバー
リビングカルチャー倶楽部
夢いっぱい保育園

お知らせ

  1. 2024/4/18

    2024年4月20日号
  2. 2024/4/11

    2024年4月13日号
  3. 2024/4/4

    2024年4月6日号
  4. 2024/3/28

    2024年3月30日号
  5. 2024/3/21

    2024年3月23日号
一覧

アーカイブ一覧

ページ上部へ戻る