なりっちの0歳パパを育てよう「父性的な物の見方が できますか?」

物事の本質を理論的に考え
次に反映する

保育園でおもちゃの小さな部品がはずれてなくなりました。職員が総出で探したのですが見つからず、どうやらAちゃんが飲み込んだのではないかと。あってはならないことで、まさか部品がはずれるなど予想もつかないことでした。その園では登園前と降園後に遊具の手入れと点検を欠かしませんでした。また、ヒヤリハットの事例を学び、日々の教訓にしていました。保育士が目を離したわけでもありません。それでも、事故は起きてしまいました。
お迎えに来たママに園長が謝罪し、経過を報告したあとで、保育園と家庭でAちゃんを見守り、便の状態を観察していきたいと伝えました。信頼関係が築けていたのでママは快く了承しました。やがて部品はAちゃんの便とともに排出され、担任とママは手を取り合って喜びました。
本来ならここでメデタシメデタシとなるはずですが、そこへ出てきたのはAちゃんパパ。「それで終わらせてはいけない。二度と同じ事故が起きないように、今回のことを時系列に記し、対応を含めて記録を残すべきだ。園からの一筆も欲しい」と強く提案したのです。
これが父性的な物の見方です。物事の本質を理論的に考えて整理し、次に反映する。ママはどうしても目の前のことにとらわれ、情に流されやすく、解決すれば「まあいいか」となってしまいがち。子ども同士のトラブルも、パパが入るとうまくいく場合があります。
しかし近ごろは、パパとママが同じ目線、同じ価値観なので、母性的な目が4つだと幼児教育の関係者が嘆きます。シングルマザーの友人が、「(男の子に)立ってオシッコをする方法を教えられない」と嘆いていましたが、今は男性も座ってする時代です。わが家では、一人暮らしの息子にこまごまとした日用品を喜々として送るのは亭主で、私は見ているだけ。
父性的なものをママが、母性的なものをパパが持っていてもいいのかも。この2つを子どもに伝えることができれば。

名前なりきよ ようこ
プロフィル絵本編集者として勤務後、渡欧。帰国後フリーに。保育所や小学校で読み聞かせを25年以上続けている。絵本creation(編集プロダクション)代表

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